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2023年に入り、東京国立博物館館長の緊急寄稿が世間をにぎわせた。高騰する光熱費を賄う予算すら下りない日本の文化行政を嘆くものだが、そもそもなぜ日本の文化予算は低空飛行なのか? 元文化庁長官で、現在は山梨県立美術館館長・石川県立美術館館長・多摩美術大学理事長を務める青柳正規氏に話を聞いた。

2010年にオープンしたアートセンター「3331 Arts Chiyoda」が、2023年3月31日をもって閉館する。街に創造性を伝播させることを企図した出発から、13年かけてどのような手応えを得たのか。事業運営を担った合同会社コマンドA統括ディレクターでアーティストの中村政人に、未来への展望も含めて話を聞いた。

19世紀末頃から20世紀初頭にかけての芸術表現はひとくくりに「世紀末芸術」と呼ばれることが多い。ともすると漠然としたイメージのある「世紀末芸術」について、初心者向けに鑑賞のコツを解説する。

東京でエゴン・シーレの大規模展「レオポルド美術館 エゴン・シーレ ウィーンが生んだ若き天才」が約30年ぶりに開催されている(東京都美術館・4月9日まで)。ウィーンのレオポルド美術館の所蔵するコレクションを中心にシーレの作品50点を紹介する展覧会のゲスト・キュレーターを務めるのが、ディータード・レオポルド氏だ。レオポルド氏は、コレクションの創設者で同館の初代館長であったルドルフ・レオポルドの次男である。コレクター家の一員であり、キュレーターも務めるレオポルド氏に、コレクションの成り立ちやシーレ作品の分析などについて語ってもらった。

全国の美大図書館司書による選書を紹介する「美大図書館の書架をのぞく」シリーズは、アートをもっと知りたい、アートも本も大好きという読者に向けた連載企画。第3回目の今回は、日本で唯一の国立総合芸術大学である東京藝術大学の図書館からおすすめの本が届いた。