INSIGHT

「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」

今年7月に開業した北海道白老郡白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」によって構成されるこの国立施設が誕生した背景を踏まえ、「語られていないこと」について小田原のどかが論じる。

2020.8.30

ゴッホの《ひまわり》はなぜ名作と呼ばれるのか? ゴーギャンとの出会いがもたらしたもの

フィンセント・ファン・ゴッホを代表する連作「ひまわり」。そのうちの1点が、国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」で展示されている。ゴッホが描く「ひまわり」はなぜ「名作」なのか? 複数の「ひまわり」を比較し、考察する(本稿掲載のロンドン版《ひまわり》以外は、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」には出品されていない)。

2020.8.8

香港の美術界は「国家安全法」にどう反応しているのか? 「アートによる抵抗は恐怖では消えない」

中国政府が香港特別行政区における国家安全を維持するための「香港国家安全維持法」が施行され、約1ヶ月が経った。芸術表現や言論の自由、文化交流における検閲が懸念される同法に対し、香港の美術界はどう反応しているのだろうか? 現地の美術関係者を取材した。

2020.8.2

井田幸昌の画集から大山エンリコイサムによる小論集まで。『美術手帖』8月号新着ブックリスト(2)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。若手画家・井田幸昌の画集『YUKIMASA IDA Crystallization』や、アーティスト・大山エンリコイサムによるライティング文化をめぐる小論集『ストリートの美術 トゥオンブリからバンクシーまで』など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

2020.8.2

『ファシズムの日本美術』から「絵画検討会」まで。『美術手帖』8月号新着ブックリスト(1)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。戦中に活動した4人の日本人画家の作品を「日本ファシズム」という概念を軸に分析する『ファシズムの日本美術──大観、靫彦、松園、嗣治』や、高田マルが主宰する「絵画検討会」の2018年の対話の記録『21世紀の画家、遺言の初期衝動 絵画検討会2018』など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

2020.8.1

イメージの連なりを駆動する「衝撃の美学」。富田大介評 contact Gonzo長編映画作品『MINIMA MORALIA』

パフォーマンスをはじめ、インスタレーション・映像・写真作品の制作を行うアーティスト集団contact Gonzo。新型コロナウイルスの影響下において、長編映画作品『MINIMA MORALIA』のオンデマンド配信をスタートした。発表のたびに素材を加え、編集を更新し、変化し続ける「半ドキュメンタリー」を、美学・舞踊論研究者の富田大介が紐解く。

2020.7.30

顔を覆わなければならないこの時代に。 中村佑子評 ツァイ・ミンリャン『あなたの顔』

ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『郊遊〈ピクニック〉』を最後に、商業映画から離れていたツァイ・ミンリャン。現在公開中の『あなたの顔』は、ツァイが5年ぶりに放った映画作品だ。13人の登場人物の「顔」が、極端なクローズアップと洗練されたライティングによって細部まで映し出される本作は、見る者にどのようなメッセージを届けるだろうか。映像作家の中村佑子がレビューする。

2020.7.23