INSIGHT

世界と関わるための窓を開く。中山佐代評 福留麻里『西の湖ほとりに教わるツアー』

「ボーダレス・エリア近江八幡芸術祭 ちかくのまち」のプログラムのひとつとして行われた、ダンサー・振付家の福留麻里による『西の湖ほとりに教わるツアー』。福祉施設で暮らし、幼少から毎日ヒモを振り続けてきた武友義樹とのコラボレーションから生まれ、西の湖の自然のなかで行われたツアーパフォーマンスを、舞台の企画・制作・記録を行う中山佐代がレビューする。

2020.11.30

先鋭化するタイ民主化デモの文化的側面。その歴史とネットワークを探る

現在タイでは、軍事政権を率いるプラユット首相の辞任や憲法改正、さらにこれまでタブーであった「王室改革」を求める大規模な民主化デモが続いている。その中心を担うのは中高生を含む若者たちだ。デモ隊はラディカルな主張を展開するいっぽうで非暴力的であることを重要視しており、そこで採用されているのが文化的な手法や表現だという。様々なアーティストやラッパー、劇団などがそれぞれの方法で作品を発表し、支援しているというこのデモの文化的な側面について、タイ文学研究者、タイ語翻訳者の福冨渉が解説する。

2020.11.30

一度は泊まってみたい日本のアートホテル・旅館

ただ宿泊するだけではなく、客室や施設内で美術作品を楽しめるアートホテル。新規オープンが目立つこれらのホテルから注目のホテル・旅館をピックアップして紹介する(本稿は順次情報を追加しています)。

2020.11.20

コロナ禍で岐路に立つ3つの私立美術館。それぞれの生存戦略は

新型コロナウイルスの感染拡大によって入館者数が制限されるなか、入館料収入に大きく依存する私立美術館が経営の危機に立たされている。クラウドファンディングを行い、運営資金を募った大原美術館、ワタリウム美術館、山種美術館の3館を例に、これからの私立美術館の生存戦略を探る。

2020.11.15

論説:初期作品から「石器時代最後の夜」まで。ゼロ距離で曽根裕を考える〈後編〉

大理石の大型彫刻や、彫刻を用いたパフォーマンス、映像作品など多様な表現を展開する曽根裕。現在gallery αMでは、長谷川新をゲストキュレーターに迎えた2020〜21年度のプロジェクト「約束の凝集」の第1回として、東京では約9年ぶりとなる曽根の個展「石器時代最後の夜」を開催中だ。曽根の初期作品から本展までの活動を、「約束の凝集」第2回の参加アーティスト・永田康祐が論じる。

2020.11.8

ポストコロナ時代のアートフェアはどうあるべきか? アート021の事例から考察する

新型コロナウイルスの影響で大規模なアートフェアが開催中止もしくはオンライン化を余儀なくされているなか、中国本土最大級のアートフェア「ウェストバンド」と「アート021」が11月に開催される。ポストコロナ時代のアートフェアはどうあるべきか? アート021の共同創設者である包一峰らに話を聞いた。

2020.11.7

論説:初期作品から「石器時代最後の夜」まで。ゼロ距離で曽根裕を考える〈前編〉

大理石の大型彫刻や、彫刻を用いたパフォーマンス、映像作品など多様な表現を展開する曽根裕。現在gallery αMでは、長谷川新をゲストキュレーターに迎えた2020〜21年度のプロジェクト「約束の凝集」の第1回として、東京では約9年ぶりとなる曽根の個展「石器時代最後の夜」を開催中だ。曽根の初期作品から本展までの活動を、「約束の凝集」第2回の参加アーティスト・永田康祐が論じる。

2020.11.7

ポスト資本主義は「新しい」ということを特権としない Vol.3:卯城竜太(Chim↑Pom)

いま必要なのは、「ポスト資本主義」ではなく「ウィズ資本主義」だ──。道具やスペースのシェア、見返りを求めない贈与的な活動、プロジェクトを通じた異なる階層の出会いの創出など、アートはそもそも経済的価値では測れない独自の芸術的価値を生きてきた。ひとつのシステムに「包摂」されない、こうした脱中心的な態度は、経済体制だけでなく、作家活動における「展覧会」の相対化、真に多様なコミュニティへの志向、人間を超えた「サブジェクトの多様化」など、アートの世界にさまざまに現れ始めている。「美術手帖」本誌10月号で「ポスト資本主義とアート」をめぐる対談に臨んだChim↑Pomの卯城竜太が、そこで語ろうとした思考の全容をあらためて綴る。なお本稿3回分のフルテキストはPDF ZINE(涌井智仁デザイン)として無料ダウンロード可能。本文最下部をチェックしてほしい。

2020.11.1

作品だけでなく建築も楽しみたい。GoToトラベルキャンペーンで行きたい全国の美術館・アートスポット

GoToトラベルキャンペーンで足を運んでみたい全国の美術館やアートスポットを紹介。今回は特に建築にスポットを当ててセレクトした。今年オープンした注目の新施設から、知る人ぞ知る地方の美術館の名建築まで、この機会に訪れてみてはいかがだろうか。

2020.11.1

岡田利規の「能」から注目のキャラクター論まで、『美術手帖』10月号新着ブックリスト(2)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。チェルフィッチュを率いる岡田利規による「コンテンポラリー能楽集」や、フィクションとリアルの往還から「キャラクター」をとらえ直す1冊など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

2020.10.30

分析美学の古典から芸術祭の危機管理まで。『美術手帖』10月号新着ブックリスト(1)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。リチャード・ウォルハイムによる分析美学の古典や、あいトリの検証から芸術祭のマネジメントを考える1冊など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

2020.10.29

ポスト資本主義は「新しい」ということを特権としない Vol.2:卯城竜太(Chim↑Pom)

いま必要なのは、「ポスト資本主義」ではなく「ウィズ資本主義」だ──。道具やスペースのシェア、見返りを求めない贈与的な活動、プロジェクトを通じた異なる階層の出会いの創出など、アートはそもそも経済的価値では測れない独自の芸術的価値を生きてきた。ひとつのシステムに「包摂」されない、こうした脱中心的な態度は、経済体制だけでなく、作家活動における「展覧会」の相対化、真に多様なコミュニティへの志向、人間を超えた「サブジェクトの多様化」など、アートの世界にさまざまに現れ始めている。「美術手帖」本誌10月号で「ポスト資本主義とアート」をめぐる対談に臨んだChim↑Pomの卯城竜太が、そこで語ろうとした思考の全容をあらためて綴る。なお本稿3回分のフルテキストはPDF ZINE(涌井智仁デザイン)として無料ダウンロード可能。本文最下部をチェックしてほしい。

2020.10.28

ポスト資本主義は「新しい」ということを特権としない Vol.1:卯城竜太(Chim↑Pom)

いま必要なのは、「ポスト資本主義」ではなく「ウィズ資本主義」だ──。道具やスペースのシェア、見返りを求めない贈与的な活動、プロジェクトを通じた異なる階層の出会いの創出など、アートはそもそも経済的価値では測れない独自の芸術的価値を生きてきた。ひとつのシステムに「包摂」されない、こうした脱中心的な態度は、経済体制だけでなく、作家活動における「展覧会」の相対化、真に多様なコミュニティへの志向、人間を超えた「サブジェクトの多様化」など、アートの世界にさまざまに現れ始めている。「美術手帖」本誌10月号で「ポスト資本主義とアート」をめぐる対談に臨んだChim↑Pomの卯城竜太が、そこで語ろうとした思考の全容をあらためて綴る。なお本稿3回分のフルテキストはPDF ZINE(涌井智仁デザイン)として無料ダウンロード可能。本文最下部をチェックしてほしい。

2020.10.26