INSIGHT

コロナ禍は美術館に何をもたらすか? 『ラディカル・ミュゼオロジー』『美術展の不都合な真実』を手がかりに

新型コロナウイルスが美術館に対しても大きな影響を与えている2020年。美術館のあり方は、様々な角度から問われ始めている。そのようななかにおいて刊行された2冊の書籍、『ラディカル・ミュゼオロジー』(クレア・ビショップ著、村田大輔訳、月曜社)日本語版と、『美術展の不都合な真実』(古賀太著、新潮新書)を軸に、小田原のどかが美術館のこれからを眼差す。

2020.6.21

人類にとって芸術とは何かを読み解くアンソロジーから原爆の図丸木美術館の学芸員日誌まで。『美術手帖』6月号新着ブックリスト(2)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。多摩美術大学芸術人類学研究所での研究成果をもとに、人類にとって芸術とは何かを問う入門的アンソロジー『芸術人類学講義』や、原爆の図丸木美術館のたったひとりの学芸員・岡村幸宣の作業日誌『未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員日誌 2011-2016』など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

2020.6.12

《ユーラシア》プロジェクトの研究から大山顕の「顔写真」論まで。『美術手帖』6月号新着ブックリスト(1)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクが協働して行った《ユーラシア》プロジェクトを分析した研究書『ユーラシアを探して ヨーゼフ・ボイスとナムジュン·パイク』や、工場や団地を取材してきた写真家・大山顕が「顔写真」を論じる『新写真論 スマホと顔』など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

2020.6.11

「ピカソの愛人」ドラ・マール。1冊のヴィンテージ手帳から見つかったその人生

フランスのジャーナリスト、ブリジット・バンケムンがeBayで購入した70ユーロのエルメスのヴィンテージ手帳のなかには、フランスの戦後芸術を牽引した中心人物たちの連絡先が羅列されていた。この出会いに運命を感じ、持ち主を探し出してその人物の人生を遡ったバンケムン。その顛末がまとめられた書籍の英語訳『Finding Dora Maar: An Artist, an Address Book, a Life』がこのたび刊行された。

2020.5.31

論説:パンデミック時代のドイツの文化政策(2)

新型コロナウイルスのパンデミック下、文化支援の分野でもっとも注目を集めたのがドイツだ。このドイツの文化政策協会(Kulturpolitische Gesellschaft)が2020年3月31日に発表した「文化政策は持続的に影響を与えなければらない─コロナ-パンデミック後の文化政策のための10項目」を、神戸大学教授・藤野一夫が3回にわたり詳細に論説する。

2020.5.30

パンデミックで露呈する監視システム:!メディアングルッペ・ビトニックの活動から考えるポストコロナ時代の自由

新型コロナウイルスの影響で、平時では行われないような個人の健康、身体の監視と検査が広がる今日。このウイルスによって様々な監視システムが次々と露呈したが、それを無自覚に受け入れてしまっている人も少なくないだろう。この現況を危ぶみ、今日は政府による管理システムやサイバーセキュリティなど、インターネットに関わる様々な社会問題を主題とするアーティストデュオ「!メディアングルッペ・ビトニック」を取り上げたい。社会学者の毛利嘉孝がその活動を論じ、ポストコロナ時代の自由を考える。

2020.5.28

美術館再開をめぐって──学芸員の備忘録

緊急事態宣言が解除され、続々と再開されている各地の美術館・博物館。しかし各館には新型コロナウイルス感染防止対策が求められ、その対応は様々だ。ここでは、5月8日に再開した和歌山県立近代美術館を例に、同館学芸員・青木加苗による備忘録をお届けする。

2020.5.27