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カナレットとは何者か? 「カナレットとヴェネツィアの輝き」担当学芸員に聞くその魅力

SOMPO美術館で開幕した「カナレットとヴェネツィアの輝き」。ヴェドゥータ(景観画)の巨匠カナレットの魅力とはどこにあるのか? 日本で初めてとなるこの展覧会を担当した同館学芸員の岡坂桜子、朝倉南に見どころを聞いた。

聞き手・文=齋藤久嗣

カナレット 昇天祭、モーロ河岸のブチントーロ 1760 キャンバスに油彩 58.3×101.8cm ダリッジ美術館、ロンドンDulwich Picture Gallery, London

「ヴェドゥータ」とは何か?

──まずは、本展で取り上げているカナレットという画家について詳しく教えていただけますか?

岡坂桜子(以下、岡坂) カナレットは18世紀に活躍したイタリア人の画家で、ヴェネツィアやロンドンなどを中心に、風景画のなかでもヴェドゥータ(景観画)というジャンルを確立した人です。これまで当館ではフランスを中心とした近代の風景画の企画展を数多く開催してきましたが、カナレットや彼が得意としたヴェドゥータを中心に取り上げた展覧会は、他館も含めて国内で初めてとなります。

カナレットの肖像
肖像部分原画:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピアツェッタ 画面構成、彫刻:アントニオ・ヴィゼンティーニ カナレットとヴィゼンティーニの肖像(部分) 1735 エッチング、紙 個人蔵

──ヴェドゥータという言葉はあまり聞き慣れないのですが、具体的にどのようなスタイルの風景画なのでしょうか?

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