一度は泊まってみたい、日本のアートホテル・旅館
ただ宿泊するだけではなく、客室や施設内で美術作品を楽しめるアートホテル。新規オープンが目立つこれらのホテルから注目のホテル・旅館をピックアップして紹介する(本稿は順次情報を追加しています)。

菅木志雄の作品を常時約300点展示する「板室温泉 大黒屋」(那須塩原市)

リゾート地として有名な栃木県の那須高原にある「那須温泉」。ここには効能・泉質が異なる7つの湯「那須七湯」があることでも知られるが、創業468年の老舗旅館「板室温泉 大黒屋」ではそのうちひとつを楽しめる。
「保養とアートの宿」をテーマに掲げる旅館敷地内には美術館とギャラリーが併設され、「倉庫美術館」では現代美術作家、菅木志雄の作品を常時約300点展示。そして旅館内にある「大黒屋 サロン」では、現代美術、陶芸、工芸など毎月異なる作家の展覧展が開催されている。
住所:栃木県那須塩原市板室856
電話番号:0287-69-0226
客室数:31室


アートホテルの先駆け「ホテル アンテルーム 京都」(京都市)

2011年、築23年の元・学生寮をコンバージョンしオープンしたのが、「ホテル アンテルーム 京都」だ。16年にはリニューアルを行い、新たに67室を加え、50室のアパートメントと全128室の客室を有する施設へと生まれ変わった。
とくに注目したいのが、日本を代表するアーティストたちとスケルトンの状態から企画したコンセプトルームだ。蜷川実花や名和晃平、金氏徹平、宮永愛子ら9組による9種類の部屋があり、各部屋でまったく異なる趣向が楽しめる。
このほか、1階にはギャラリースペースやバー、レストランを設けており、展覧会などのイベントも開催。また「365日アートフェア」というテーマのもと、70組以上のアーティストによる購入可能なアート作品が客室や共有部に展示されているので、文字通りアートに囲まれた宿泊体験ができる。
住所:京都府京都市南区東九条明田町7
電話番号: 075-681-5656
客室数:128室

