SERIES BOOK

隔月刊行される雑誌『美術手帖』のBOOKコーナーから、とくに注目したい書籍をピックアップして紹介。

第78回

百瀬文の『なめらかな人』から、ハンセン病に関する事象を記録し続けた『光を見た ハンセン病の同胞たち』まで。2024年10月号ブックリスト

新着のアート本を紹介する『美術手帖』のBOOKコーナー。2024年10月号では、百瀬文の『なめらかな人』から、ハンセン病に関する事象を記録し続けた『光を見た ハンセン病の同胞たち』、プッシー・ライオット創設メンバーによる「アクティビズム入門」まで、注目の8冊をお届けする。

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第77回

書評:作品を伝え、保存修復を伝える。田口かおり『改訂 保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』『絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2024年10月号では、田口かおりによる『改訂 保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』と『絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界』を取り上げる。普段目にする機会の少ない保存修復の専門書と、その世界をわかりやすく解説したこの2冊を、平諭一郎が評する。

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第76回

書評:芸術家たちが描いた複数形のコスモス。生熊源一『ロシア宇宙芸術 宇宙イメージからみるロシア美術史』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2024年10月号では、生熊源一による『ロシア宇宙芸術 宇宙イメージからみるロシア美術史』を取り上げる。19世紀後半から20世紀のロシアに存在した思想潮流「宇宙主義」を、同時代の芸術家たちはどのように自身の表現に昇華していったのか。美術批評・中島水緖が現代の視点から評する。

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第75回

山本浩貴(いぬのせなか座)の『新たな距離』から『ヴァナキュラー・アートの民俗学』『被災物』まで。『美術手帖』2024年7月号ブックリスト

新着のアート本を紹介する『美術手帖』のBOOKコーナー。2024年7月号では、山本浩貴(いぬのせなか座)の『新たな距離 言語表現を酷使する(ための)レイアウト』から論集『ヴァナキュラー・アートの民俗学』、『被災物 モノ語りは増殖する』まで、注目の8冊をお届けする。

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第74回

書評:外へ内へと展開した他者とのコミュニケーション。深川雅文『生きるアート 折元立身』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2024年7月号では、深川雅文による『生きるアート 折元立身』を取り上げる。「パン人間」や「アート・ママ」で知られる折元は、いったいどのような経歴をたどり、どう評価されてきたのか。また、折元のならではの表現はどこから来たものなのか。長年その活動を見守ってきた著者による本書を美術批評・中島水緒が読む。

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第73回

書評:労働者としてのアーティストによる社会変革の実践。ジュリア・ブライアン=ウィルソン『アートワーカーズ 制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2024年7月号では、ジュリア・ブライアン=ウィルソンによる『アートワーカーズ 制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践』を取り上げる。ニューヨークで結成されたアートワーカーズはいかに社会変革の実践に取り組んだのか。その考察を掲載した本書を表象文化論・現代美術史研究の加治屋健司が読む。

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第72回

小田原のどかの『モニュメント原論』から、原田裕規の『とるにたらない美術』、布施琳太郎の『ラブレターの書き方』まで。『美術手帖』2024年4月号ブックリスト

新着のアート本を紹介する『美術手帖』のBOOKコーナー。2024年4月号では、小田原のどか『モニュメント原論 思想的課題としての彫刻』から、原田裕規『とるにたらない美術 ラッセン、心霊写真、レンダリング・ポルノ』、布施琳太郎『ラブレターの書き方』まで、注目の8冊をお届けする。

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第71回

書評:「普通にラッセンが好き」と言えない現代美術界へ。原田裕規『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2024年4月号では、原田裕規による『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』を取り上げる。原田による前著『ラッセンとは何だったのか?』の刊行から10年が経過した現在、改めてラッセンを語る意義とは。美術批評・中島水緒が読む。

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第70回

書評:「日本美術史」を書き換える100年単位の挑戦。『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2024年4月号では、小田原のどか・山本浩貴編『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』を取り上げる。日本美術史を「脱帝国」の観点から再検証することを目的に出版された22名によるこの論集を、近現代美術史研究・筒井宏樹が読む。

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第69回

関東大震災絵図からリハビリとアート、村上由鶴のアートとフェミニズムを考える入門書まで。『美術手帖』2024年1月号ブックリスト

新着のアート本を紹介する『美術手帖』のBOOKコーナー。2024年1月号では、『関東大震災絵図 揺れたあの日のそれぞれの情景』から『障害の家と自由な身体 リハビリとアートを巡る7つの対話』、村上由鶴の『アートとフェミニズムは誰のもの?』まで、注目の8冊をお届けする。

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第68回

書評:モダニズム批評の呪縛を超えて。加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2024年1月号は、加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』を取り上げる。「本邦初のカラーフィールド絵画の専門書であり、欧米の現代美術史を専門とする著者の長年の集大成である」本書には、どのような特徴そして功績が見受けられるのか。美術批評・中島水緖が書評する。

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第67回

書評:記述と観察が立ち上げる「庭のかたち」。山内朋樹『庭のかたちが生まれるとき 庭園の詩学と庭師の知恵』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2024年1月号では、山内朋樹『庭のかたちが生まれるとき 庭園の詩学と庭師の知恵』を取り上げる。庭師でもある著書が「庭のかたち」の発生を追い、目に見えない作庭のプロセスを観察した本書を、美術批評家・沢山遼が書評する。

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第66回

奈良美智のモノグラフからミヤギフトシ作品を俯瞰する論考、嶋田美子の『おまえが決めるな!』まで。『美術手帖』2023年10月号ブックリスト

新着のアート本を紹介する『美術手帖』のBOOKコーナー。2023年10月号では、奈良美智のモノグラフからミヤギフトシ作品を俯瞰する論考、嶋田美子のフェミニズム講義『おまえが決めるな!』まで、注目の8冊をお届けする。

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第65回

書評:「パクりはいけない」とみんな言うけれど。成相肇『芸術のわるさ コピー、パロディ、キッチュ、悪』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2023年10月号では、成相肇『芸術のわるさ コピー、パロディ、キッチュ、悪』を取り上げる。トレースやパクりが断罪される昨今、コピーやパロディを逆手に取った過去の美術的表現をたどりながらその果たしてきた役割を紐解く本書を、美術批評・中島水緒が書評する。

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第64回

書評:エコロジーからエコゾフィック・アートへ。四方幸子『エコゾフィック・アート 自然・精神・社会をつなぐアート論』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2023年10月号では、四方幸子『エコゾフィック・アート 自然・精神・社会をつなぐアート論』を取り上げる。フェリックス・ガタリの「エコゾフィー」という言葉に着想を得ながら展開される四方による「エコゾフィック・アート」の実践、そしてそれらを論考としてまとめた本書を、キュレーター・黒沢聖覇が書評する。

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第62回

書評:シリーズを通して作家の探究にふれる。大澤慶久『高松次郎 リアリティ/アクチュアリティの美学』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2023年7月号では、大澤慶久『高松次郎 リアリティ/アクチュアリティの美学』を取り上げる。高松の作品群を「リアリティ」「アクチュアリティ」の対概念から読解を試みる本書を、美術批評・中島水緒が書評する。

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第61回

書評:コードが絡み合ったままなぞって読み解く。加藤瑞穂『田中敦子と具体美術協会』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2023年7月号では、加藤瑞穂『田中敦子と具体美術協会 金山明および吉原治良との関係から読み解く』を取り上げる。具体美術協会のメンバーのひとり・田中敦子の作品を、その周縁との関係性を読み解くことで分析を試みる本書を、キュレーター/リクルートクリエイティブセンター・檜山真有が書評する。

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第59回

書評:絵画の組成を解きほぐすための手引き。岡﨑乾二郎『絵画の素 TOPICA PICTUS』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート本を紹介。2023年4月号では、岡﨑乾二郎『絵画の素 TOPICA PICTUS』を取り上げる。作家によるエッセイの数々から、自身の絵画制作における組成を紐解いていく本書を、美術批評・中島水緒が書評する。

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