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クリスティーズ、アジア太平洋地域新本社で広がるマーケットの可能性

クリスティーズは、香港・セントラルの「ザ・ヘンダーソン」にアジア太平洋地域の新本社を開設。その様子と、同社APAC社長のフランシス・ベリンが見据えるアジアのアートマーケットの可能性を紹介する。

文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部)

クリスティーズ・アジア太平洋地域の新本社の外観 © Christie's

 9月20日、クリスティーズはザハ・ハディッド・アーキテクツが設計した香港の新たなランドマーク「ザ・ヘンダーソン」にて、アジア太平洋地域の新本社をオープンした。

 香港の中心であるセントラル地区に位置するこの新本社は、建築家イオ・ミン・ペイが設計した中国銀行タワーに隣接しており、地下鉄のアドミラルティ駅にも近く、利便性に優れている。この新たなスペースの開設により、クリスティーズは香港で一年を通してアートとラグジュアリーのオークションや展示を開催できるようになった。

 新本社は、ザ・ヘンダーソンの6階から9階にわたり、建物内外の様々な場所にクリスティーズのロゴが見られる。3階のロビーには、ジェフ・クーンズの彫刻作品《Balloon Swan (Red)》が展示され、その存在感が来訪者の目を引く。ロビーの内装デザインは、床から天井、壁、エレベーターまで流線形が採用されており、近未来的な空間を演出している。

3階のロビー © Christie's

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