EXHIBITIONS

若林奮

ケンジタキギャラリー 六本木
2024.10.05 - 11.09

若林奮 無題(ヒーター付) 1998 copyright : WAKABAYASHI STUDIO

 ケンジタキギャラリー 六本木で、若林奮(1936〜2003)の個展が開催されている。

 若林は、鉄、銅、硫黄、木による彫刻や、日々のドローイングにより、自身をとりまく大きな自然、世界を観察、思考し続けた。自身と世界 / 自然とのあいだの距離を実感として測る手段として「振動尺」という概念を据え、彫刻やドローイングにその概念を表現。また、犬を自然と自身(人間)のあいだの存在ととらえ、繰り返し作品に登場させている。

 本展では、金属の缶を用いた立体作品《エクストラ100線》(1992)、アンチョビ缶シリーズ(1992)ほか、ドローイング《Oscillation A》(振動 A、1994) など、1990年代の作品を中心に未発表作品を含めて展示している。