
サザビーズ香港のふたつのイブニングセールが約169億円の売上高を達成。若手作家の約半数が記録更新
10月9日にサザビーズ香港で開催された近代美術と現代美術のイブニングセールが、約11億6700万香港ドル(約169億円)の売上高を達成した。中堅アーティストの作品が予想並みにとどまったいっぽう、若手作家の約半数が個人のオークションレコードを更新した。

10月9日にサザビーズ香港で開催された近代美術と現代美術のイブニングセールが、約11億6700万香港ドル(約169億円)の売上高を達成した。中堅アーティストの作品が予想並みにとどまったいっぽう、若手作家の約半数が個人のオークションレコードを更新した。

SBIアートオークションが、日本初となるNFTアートオークション「NFT in the History of Contemporary Art」を代官山のヒルサイドフォーラムで開催。文化研究者の山本浩貴をゲストキュレーターに迎え、スプツニ子!やケニー・シャクター、ルー・ヤン(陸揚)などのアーティスト8名による作品全8ロットを出品する。

異文化間の差異や摩擦に注目し、その真正について問いかけるスタイルで一躍注目を浴びた荒木悠。gallery αM(東京)の展覧会「『約束の凝集』vol.4 荒木悠」で見せた新たな作家の姿とその心境について話を聞いた。

タカ・イシイギャラリーが、東京・天王洲にある「TERRADA ART COMPLEX Ⅱ」にオフィスとビューイングスペースをオープンした。天井高4メートル、最大9メートルの壁面を有し、大型の作品もゆったりと鑑賞できる空間だ。

世界でもっとも知られた現代アートのアワードのひとつ、ターナー賞。今年のファイナリストにはアート・コレクティブのみが選出され、アーティストの枠を超え、アクティビスト活動が色濃く見られるのが特徴的だ。イギリス・コヴェントリーにあるハーバート・アート・ギャラリー&ミュージアムで展示されている、ファイナリスト5組の作品を現地からレポートする。

フィンセント・ファン・ゴッホを代表するモチーフと言えば「向日葵」が思い浮かぶ人も多いだろう。しかしそれと同じようにゴッホが熱中した画題が「糸杉」だった。「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」(東京都美術館)の出品作である《夜のプロヴァンスの田舎道》などを手がかりに、ゴッホの関心が向日葵から糸杉へと移っていった経緯をたどる。

『週刊文春』の表紙イラストレーションなどで広く知られる和田誠(1936〜2019)。その仕事の全貌を約30のトピックスやビジュアル年表を軸に紹介する「和田誠展」が東京オペラシティ アートギャラリーで開幕した。

大正から昭和にかけ、京都を中心に活躍した日本画家・小早川秋聲 (こばやかわ・しゅうせい、本名・盈麿[みつまろ]、1885~1974)。その画業を一望する初の大規模回顧展「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」が、東京ステーションギャラリーで開幕した。本展は京都文化博物館からの巡回開催。

東京都現代美術館で、2022年3月より日本の映像史において重要な位置を占める「特撮(特殊撮影の略称)」領域に大きな足跡を遺した特撮美術監督・井上泰幸の回顧展が開催される。

「文化庁アートプラットフォーム事業」が、今後の日本の現代美術の今後の飛躍に向けて「グローバル化する美術界と『日本』:現代アート振興の地平線」 と題するシンポジウムを、オンラインでのライブ配信にて開催する。日時は10月23日14時から。

45歳の若さで逝去したアーティスト・佐藤雅晴(1973〜2019)の活動の全貌を紹介する展覧会「佐藤雅晴 尾行-存在の不在/不在の存在」が大分県立美術館で開催された。佐藤の代表作《Calling》《東京尾行》《福島尾行》などの映像作品をはじめ、フォトデジタルペインティングやアクリル画などが展示された本展を、大阪中之島美術館学芸員の大下裕司がレビューする。

ギャラリー麟で二人展を開催中の小川万莉子と和田直祐。画材の特性を見極めながら、画面にレイヤーを生み出して絵画表現の可能性を追求するふたりに取材した。

2013年以来、アーツ千代田 3331を会場としたオルタナティブなアートフェアとして開催されてきた「3331 ART FAIR」。今年は伝統工芸界の新たな才能やNFTにフォーカスした特別企画も実施される。会期は10月29日~31日。

今週開幕する展覧会と終了する展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届け。なお、展覧会の最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

フランスを代表する現代美術家のひとりで、今年7月に逝去したクリスチャン・ボルタンスキーを記念するため、ポンピドゥー・センター、ルーヴル美術館、ヴェルサイユ宮殿、オペラ・コミックの4会場で記念展が開催される。会期は10月12日から(ポンピドゥー・センターとルーヴル美術館では10月13日から)。

熊本県南端に位置する津奈木町では、1984年よりアートによる町づくりが継続している。その拠点として開館したつなぎ美術館も開館20周年を迎え、3年に及んだ現代アーティスト柳幸典による地域プロジェクトの集大成を今年発表。柳の発案により、写真集『MINAMATA』を遺したユージン・スミスの写真展も開催中のほか、いくつも並行してアートプロジェクトが進行している。

富山、石川、福井の北陸3県で開催されている新たな芸術祭「GO FOR KOGEI 2021」。ふたつの特別展をユニークな全5会場で展開するこの展示を、ともに金沢美術工芸大学 芸術学専攻で教鞭を執る菊池裕子と山本浩貴が訪れた。ふたりが「GO FOR KOGEI 2021」に見出した工芸の可能性とは?

2018年より全国10会場を巡回した「蜷川実花展 —虚構と現実の間に—」が、その集大成として上野の森美術館で開催されている。10月7日からはOIL by 美術手帖ギャラリーでも個展が行なわれる蜷川実花にインタビューを行った。

建築作業員という視点から、都市や労働をテーマに表現してきた秋山佑太。その個展が東京オリンピック開催時に、新宿・ホワイトハウスとデカメロンで開催された。同時期に都内各所で行われたオリンピック関連企画展とともに、アートを通して見えた都市の現在を、建築史家の五十嵐太郎が評する。

創業以来ミニマルなブランドイメージを展開してきた寝具ブランド「表参道布団店。」が、若手アーティスト9名とコラボレーションしたアート布団カバーブランド「cover/cover」を立ち上げた。販売は10月1日から。