震災の記憶を次代につなぐ。青森県立美術館で開催中の「あかし」展に北島敬三、山城知佳子ら4作家が参加

2011年に発生した東日本大震災から10年となる今年、青森県立美術館では4人のアーティストが参加するグループ展「東日本大震災10 年 あかし testaments」が開催中。時間の経過とともに薄れゆく震災の記憶をいかに次世代へつなぎ、教訓を伝えていくかを考える契機となることを目指す。会期は2022年1月23日まで。

NEWS / PROMOTION

パンデミック下の「カッティングされた現実」とは。椹木野衣評 「エキシビション・カッティングス」展

ロンドンを拠点にするキュレーター、マチュウ・コプランによる日本初の展覧会 「エキシビション・カッティングス」が、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催された。挿し木・接ぎ木、そして文字通り切り抜きや映画の編集を意味する「カッティング」というテーマで構成された本展は、現在のコロナ禍とどのように響き合うのか。椹木野衣がレビューする。

REVIEW

「翻訳」の不可能性が導く先に。荒井保洋評 「Lost in Translation」展

ポーランド出身のキュレーター、パヴェウ・パフチャレクによる展覧会「Lost in Translation」が、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催された。パンデミック下の世界で、様々な文化的背景を持つ作家たちとの対話から生まれた本展はどのような態度を提示したのか。「翻訳」というキーワードを手がかりに、滋賀県立美術館学芸員の荒井保洋が読み解く。

REVIEW

「TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展」が寺田倉庫で開催へ。ファイナリスト5組が未発表の新作などを展示

新進アーティストの支援を目的とした現代美術のアワード「TERRADA ART AWARD 2021」のファイナリスト展が、12月10日~23日の会期で寺田倉庫イベントスペースで開催。川内理香子、久保ガエタン、スクリプカリウ落合安奈、持田敦子、山内祥太の5組のファイナリストは独自の展示をつくりあげ、未発表の新作を含む作品を発表する。

NEWS / EXHIBITION

エリック・カール絵本の世界観をテーマに。新しい体験型施設「PLAY! PARK ERIC CARLE」が二子玉川に誕生

世界的に愛される絵本作家であるエリック・カールの世界観をテーマにした、日本初となる新しい体験型施設「PLAY! PARK ERIC CARLE(プレイパーク エリック・カール)」が二子玉川の街に誕生する。カールのアートがあしらわれた9つのブースを行き来しながら、遊びや学びを通じて子供たちが成長できるようにデザインされている。オープンは11月12日。

NEWS / HEADLINE

劇空間としての写真集から、社会と演劇をつなぐ実践まで。『美術手帖』10月号新着ブックリスト(2)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。写真家・舞台作家の三野新による第一写真集から、社会と演劇をつなぐ実践を行ってきた高山明の『テアトロン』まで、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

INSIGHT

「ジャパノラマ」展から、暮らしのなかで「つくる理由」まで。『美術手帖』10月号新着ブックリスト(1)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。長谷川祐子の企画による展覧会『ジャパノラマ』の日本語版書籍から、日本のファッション、現代美術を中心とした若手のつくり手へのインタビュー集まで、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

INSIGHT

第42回

書評:戦後日本美術研究の金字塔となるべき一冊。『美術批評集成 1955-1964』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2021年10月号の「BOOK」1冊目は、1955年から64年まで、日本美術に関わる批評や作家の言葉をまとめたアンソロジー『美術批評集成 1955-1964』を取り上げる。

SERIES / BOOK

第41回

書評:日本写真史における「スナップの美学」とは何か。『ありのままのイメージ』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2021年10月号の「BOOK」2冊目は、日本の近現代写真史を「スナップの美学」という観点から整理する『ありのままのイメージ スナップ美学と日本写真史』を取り上げる。

SERIES / BOOK

PREMIUM

『シン・エヴァ論』著者が読み解く「庵野秀明展」。美術史に登録される特撮・怪獣文化

『トップをねらえ!』や『新世紀エヴァンゲリオン』、そして『シン・エヴァンゲリオン劇場版』や『シン・ゴジラ』など数々のヒット作を手がけてきた庵野秀明。その活動の全貌を紹介する世界初の展覧会「庵野秀明展」が国立新美術館で開催されている。膨大な作品・資料によって構成されたこの展覧会を、『シン・エヴァンゲリオン論』(河出書房新社)著者の藤田直哉が読み解く。

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