「3331 ART FAIR」が今年も開催。伝統工芸やNFTの特別企画も
2013年以来、アーツ千代田 3331を会場としたオルタナティブなアートフェアとして開催されてきた「3331 ART FAIR」。今年は伝統工芸界の新たな才能やNFTにフォーカスした特別企画も実施される。会期は10月29日~31日。
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アーツ千代田 3331を会場に、「芸術性と市場性を問う」オルタナティブなアートフェアとして開催されてきた「3331 ART FAIR」が今年も開催される。会期は10月29日~31日。
「3331 ART FAIR」は、2013年の初開催以来、作品購入で賞を授与する「コレクターズ・プライズ」や、個展開催をバックアップするレコメンドアーティストなど、オリジナリティあふれるシステムで毎回注目を集めてきた。
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今回は、新たな社会の構築のために文化・芸術が果たす役割が一層重要となった時代を見つめて、アートフェアを「見本市」「作品の売買」にとどめず、コミュニケーションやインスピレーションの場としてアップデート。ホワイトキューブから体育館、屋上まで、空間の特徴を活かしたプレゼンテーションを展開し、同時代を生きるアーティストが作品を通して投げかける多様なビジョンを提示する。
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ギャラリーが出展するエリアは、これまでの体育館から1階メインギャラリーのホワイトキューブに変更。そして、キュレーター陣が選出する新進気鋭のアーティストがグループ展形式で出品するエリアが体育館となった。
メインギャラリーでは26のギャラリーが出展。eitoeiko、EUKARYOTE、CAVE-AYUMIGALLERY、SNOW Contemporary、√K Contemporaryが初出展となるほか、Gallery Qのような老舗ギャラリーにも注目したい。
体育館では、全国の美術館学芸員、ギャラリスト、3331館内ギャラリーなどが選出したアーティストの作品が集結。木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)、田中みゆき(キュレーター/プロデューサー)、西田編集長(インディペンデント・キュレーター / プロジェクト・マネージャー)、山本浩貴(金沢美術工芸大学講師) をはじめ、気鋭のキュレーター陣がアーティストを選出している。今回は、推薦者ごとに作家・作品が展示されるので、推薦者ごとの傾向を会場で探ってみるのもおもしろいだろう。
アートギャラリーで活躍する作家からギャラリーに所属しない作家、オルタナティブな場所を構えて活動する作家まで、領域を超えるスタイルで制作・発表を続ける全国の新進気鋭のアーティスト計60名が各会場で出品。空間ごとに形式の異なるプレゼンテーションが「見る楽しみ」と「買う楽しみ」を刺激する。
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「3331 ART FAIR」の独自システムである「コレクタープライズ」には、著名コレクターから企業人、クリエイターなど各界のキーパーソン約100名がプライズセレクターとして参加。「作品購入=賞の授与」という考えのもと、プライズセレクターによって購入された作品にはプライズが授与され、プライズセレクターの名前とともに会場内でリアルタイムで発表される。
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若手工芸作家を社会で応援する試みFPP(ファースト・パトロネージュ・プログラム)とのパートナーシップによる特別展示も同時開催。全国で活躍する工芸家より推薦された、伝統工芸の世界を担う次世代のスター候補たちによる器やオブジェなど、新作を含む工芸品を展示・販売する。また、屋上は、FL田SHのディレクター・吉田山がキュレーションする特別展の舞台に。こちらも期待が集まる。
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さらにNFTアートの展示・販売も同時開催。美術界の新たな潮流として今注目を集めるNFTアートに、アーツ千代田 3331ならではの切り口でアプローチし、アナログからデジタルの移行期を経験してきた作家による貴重なNFT アート作品を展示・販売。メディア・アートの先駆者である藤幡正樹や中ザワヒデキの出品を予定している。