第68回
日本の戦争責任から原発まで、政治問題を照射する越境の画家。富山妙子
第8回横浜トリエンナーレ(2024年3月15日~6月9日)における富山妙子の小展示「わたしの解放」にあわせ、2021年8月号特集「女性たちの美術史」より、文化研究者・山本浩貴のテキストを掲載。戦後から、炭鉱、鉱山や慰安婦、光州事件、自らの戦争体験、原発問題などを主題に絵と文筆で活動し、今年(2021年)100歳を迎える富山妙子。社会との関係のなかで続けられてきた批判的創作活動の歩みを解説する。
70年以上前の歴史を持つ雑誌『美術手帖』。その膨大なアーカイブのなかから、いまあらためて読みたいコンテンツをデジタルでお届けします。
第68回
第8回横浜トリエンナーレ(2024年3月15日~6月9日)における富山妙子の小展示「わたしの解放」にあわせ、2021年8月号特集「女性たちの美術史」より、文化研究者・山本浩貴のテキストを掲載。戦後から、炭鉱、鉱山や慰安婦、光州事件、自らの戦争体験、原発問題などを主題に絵と文筆で活動し、今年(2021年)100歳を迎える富山妙子。社会との関係のなかで続けられてきた批判的創作活動の歩みを解説する。
第67回
ラファエロ生誕を記念して、雑誌『美術手帖』2013年5月号「ラファエロ」特集より、画家・諏訪敦と国立西洋美術館主任研究員・渡辺晋輔の対談をお届けする。ルネサンス期の巨匠ラファエロの実像を、作品と歴史の両面から掘り下げる。
第66回
具体美術協会(具体)の回顧展「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」の開催にあわせて、雑誌『美術手帖』1979年3月号より、吉原治良の秘書役も務めていた吉田稔郎の文章を公開。「具体美術宣言」をはじめとした吉原治良の語録を通じて、具体の精神が語られる。
第65回
雑誌『美術手帖』1954年3月号より、岡本太郎の論考「画題について」を公開。古今東西の作品を例に挙げながら、自身が作品タイトルをどのように付け、受け止めているかが語られています。
第65回
雑誌『美術手帖』1970年2月号「発言する新人たち」特集より、座談会「〈もの〉がひらく新しい世界」を公開。今日「もの派」と呼ばれる彼らが作品や制作をどう捉えていたか、その思想をひもとく。
第63回
アンディ・ウォーホルの回顧展「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」(京都市京セラ美術館)の開催にあわせて、雑誌『美術手帖』2014年3月号より、井上康彦によるウォーホルの「銀」の意味を読み解く論考を公開。作品やスタジオ「ファクトリー」を輝かせた時代の色を検証する。
第62回
雑誌『美術手帖』1960年8月号より、美術評論家である故・中山公男の「アンリ・マチス その生涯」を公開。マティスの人生における様々な局面を追い、制作の根底にあるものをひもといている。
第61回
アンディ・ウォーホルの大回顧展「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」の開催にあわせて、雑誌『美術手帖』2014年3月号より、宮下規久朗によるウォーホルの信仰とイコンをめぐる論考を公開。最晩年に取り組んだ宗教的主題とウォーホルの心境を掘り下げる。
第60回
今年84歳でこの世を去った三宅一生。雑誌『美術手帖』2011年12月号より「三宅一生インタビュー 未来への提言」を特別公開し、被服のデザインを通じて日本のものづくりを支えてきた三宅の思想をひもとく。
第58回
雑誌『美術手帖』1981年11月号より、寺山修司「美術館=忘却の機会 知の劇場としての考察」を公開。7000字を超える論考では、人間と美術館のあり方に対していまなお色褪せない寺山の考察が展開されている。
第57回
雑誌『美術手帖』2018年2月号より、ローレンス・ウィナーのインタビューを公開。2021年12月に逝去した世界的なコンセプチュアル・アートの作家を追悼し、来日時に取材された貴重なインタビューをアーカイブとしてお届けする。
第56回
2021年10月号の特集「アートの価値の解剖学」にあわせて、プレミアム記事だけで読める、多様な価値軸で生きる作家たちのロングインタビューを特別公開。本記事では、同特集の「多様な価値軸で生きる作家の『美術』の担い方」(監修=原田裕規)で取材された塩見允枝子のインタビューを掲載。音楽、美術、パフォーマンスといったジャンルを超えて表現に試みてきた作家に話を聞いた。
第55回
雑誌『美術手帖』2020年12月号「絵画のみかた」特集(監修=梅津庸一)より、絵画と美術教育をめぐる座談会を公開。美術界を描いた山口つばさの人気マンガ『ブルーピリオド』のTVアニメーション放映にあわせて、本誌掲載の描き下ろしイラストと共に貴重な記事をアーカイブする。
第54回
雑誌『美術手帖』2021年8月号の特集「女性たちの美術史」にあわせて、同特集でも登場している志賀理江子のインタビューを掲載。生と死に向き合いながら写真を撮り続けてきた作家に、イメージにまつわる感覚や、社会が制作に与える影響について聞いた。
第53回
2021年10月号の特集「アートの価値の解剖学」にあわせて、プレミアム記事だけで読める、多様な価値軸で生きる作家たちのロングインタビューを特別公開。本記事では、同特集の「多様な価値軸で生きる作家の『美術』の担い方」(監修=原田裕規)で取材された梶井照陰のインタビューを掲載。佐渡の限界集落で写真家・僧侶として生きる作家に話を聞いた。
第52回
2021年10月号の特集「アートの価値の解剖学」にあわせて、プレミアム記事だけで読める、多様な価値軸で生きる作家たちのロングインタビューを特別公開。本記事では、同特集の「多様な価値軸で生きる作家の『美術』の担い方」(監修=原田裕規)で取材されたqpのインタビューを掲載。絵画、イラスト、写真、デザインなどジャンルを規定せずに活動する作家がつくり続ける理由を聞いた。
第51回
2021年10月号の特集「アートの価値の解剖学」にあわせて、プレミアム記事だけで読める、多様な価値軸で生きる作家たちのロングインタビューを特別公開。本記事では、同特集の「多様な価値軸で生きる作家の『美術』の担い方」(監修=原田裕規)で取材された、久保寛子と水野俊紀のインタビューを掲載。作家夫婦が仲間と共に営むオルタナティブスペースについて話を聞いた。
第50回
2021年8月号の特集「女性たちの美術史」にあわせて、今回の特集でも登場している長島有里枝のインタビューを紹介。写真を通じて女性が家庭や社会において求められる役割への違和感を表現する作家に、話を聞いた。
第49回
『美術手帖』2021年8月号より、ピピロッティ・リストのインタビューを紹介。ヴィデオ・インスタレーションを通じて身体やジェンダー、エコロジーについて批評性とユーモアあふれる表現を展開してきた作家が、現在日本で巡回中の回顧展の話を中心に、今日の芸術実践を語る。*The English version is below the Japanese.
第48回
2021年8月号の特集「女性たちの美術史」にあわせて、今回の特集でも登場している風間サチコのインタビューを紹介。木版画で現代美術に取り組み、架空の都市で行われる体育大会「ディスリンピック」を描いた作家の話を聞いた。