MAGAZINE

私たちにとっての「ファッション」とは? 京都国立近代美術館で「ドレス・コード?──着る人たちのゲーム」展が開幕

18世紀の宮廷服や20世紀初頭の紳士服、ストリートカルチャーを反映した現代の服まで、京都服飾文化研究財団(KCI)のコレクション、美術作品、マンガ、映像、インスタレーションなど約300点が集まる展覧会「ドレス・コード?──着る人たちのゲーム」が京都国立近代美術館で開幕した。

NEWS / REPORT

チームラボ「ボーダレス・ミュージアム」が上海に誕生。世界初公開の作品を含む、約50点を展示

1年間で230万人が来館したお台場のチームラボ「ボーダレス・ミュージアム」が、今秋上海・⻩浦濱江に常設美術館としてオープンする。「EPSON teamLab无界美术馆:teamLab Borderless Shanghai」では、東京のおよそ1.5倍の大きさとなる《ランプの森》や、世界初公開の大規模な作品など約50点の「境界のないアート」を展示。

NEWS / HEADLINE

震災から日常と非日常をつなぐ営み。「アクリルガッシュビエンナーレ2018」大賞・門馬美喜インタビュー

絵具メーカーのターナーが主宰する公募展「アクリルガッシュビエンナーレ2018」。今回その大賞を受賞したのは、東日本大震災の被害を大きく受けた福島県とアトリエのある東京都を私小説的につないだ、門馬美喜の《Route93ヶ月 相馬/大田区■》。2ヶ所を往復する門馬が、その風景たちを繊細に感じ、表現する様に迫る。

INTERVIEW

事実と虚構の共演。フィリップ=ロルカ・ディコルシアの中華圏初個展が、デイヴィッド・ツヴィルナー香港で開催へ

ドキュメンタリー的であると同時に演劇的でもあり、事実と虚構の隙間を行き交う写真作品で知られるアメリカの写真家、フィリップ=ロルカ・ディコルシア。そのキャリアを総覧する個展が9月10日〜10月12日にデイヴィッド・ツヴィルナー香港で開催される。

NEWS / EXHIBITION

黒塗りの映像が映し出すこの国の規制。丹羽良徳インタビュー

オーストリアのウィーンで活動する丹羽良徳が、Satoko Oe Contemporaryで個展「想像したはずの共同体」を開催中だ。東京オリンピックを日本代表選手がボイコットするというフェイクドキュメンタリーの映像作品を中心に、政治の抑圧的な機能や、権力の構造を露わにする展示となっている。今回の個展について、そして現在着目している事象や今後の活動について、丹羽に聞いた。

INTERVIEW

花には人間の何が映し出されるのか。中尾英恵評「第13回 shiseido art egg:見えない庭 今村文」展

「第13回 shiseido art egg」の入選者のひとり、今村文の個展が開催された。今村は、花や植物を主要なモチーフとし、古代エジプトでも使われていた「エンコスティック」という蜜蝋を用いた技法の絵画と、水彩画で描いた植物を切り絵として用いる作品を制作してきた。生命が循環する自然界の一部としての人間を想起させた本展を、小山市立車屋美術館学芸員の中尾英恵が読み解く。

REVIEW

セクシュアリティを問う作品の周縁で。菅原伸也評「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」

現在、東京国立近代美術館では、洋画家・丸木俊による裸婦像《解放され行く人間性》(1947)に着想を得てセクシャリティを問う展覧会「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」を開催中だ。時代とともに様々な人間性が徐々に「解放され行く」流れをとらえた本展を、美術批評家の菅原伸也がレビューする。

REVIEW

意識はかたちになると信じてきた。彫刻家・コムロタカヒロ インタビュー

1980~90年代のアクションフィギュアやソフビ人形に影響を受け、デザインや構造の要素を吸収・再構成した彫刻作品を手がけてきたコムロタカヒロ。高さ2.5メートルの作品を中心に据え「立体曼荼羅」を思わせる空間を生み出している個展「Vortex」が、8月6日〜25日まで銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて開催中だ。彫刻を「自分だけの神話」と語るコムロに、これまでの活動と制作について話を聞いた。

INTERVIEW

あいちトリエンナーレ2019、国内外の参加アーティスト72組が声明を発表。「芸術祭の回復と継続、自由闊達な議論の場を」

「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」において、脅迫が原因で展示が中止となったことについて、同芸術祭に参加する国内外のアーティスト72組がステートメントを発表。脅迫や恫喝への強い抗議を訴えながら、芸術祭の回復と継続と安全が担保された上での自由闊達な議論の場を求めた。

NEWS / HEADLINE

現代の「日本の美」とは何か? 南條史生と名和晃平がアドバイザーの展覧会「時を超える:美の基準」が京都・二条城で開催

森美術館館長・南條史生と彫刻家・名和晃平がアドバイザーを務める展覧会「時を超える:美の基準」が、世界文化遺産である京都・二条城の⼆の丸御殿台所と御清所(重要⽂化財)で開催される。日本初のICOM(国際博物館会議)京都⼤会と、二条城の世界遺産登録25周年を記念する本展の狙いとは?

NEWS / EXHIBITION

琳派、浮世絵版画から現代絵画、ポスターまで。「日本の美 美術×デザイン」展が富山県美術館で開催

日本美術に見る装飾性とデザイン性に焦点を当てる展覧会「『日本の美 美術×デザイン』 -琳派、浮世絵版画から現代へー」が、富山県美術館で開催される。本展では、琳派、浮世絵版画から現代絵画、ポスターまで、その多様な美の様相を知ることができる。会期は8月10日~10月20日。

NEWS / EXHIBITION