巨大作品が面接空間に出現。「CAF賞2018」最優秀賞者・根本祐杜の初個展「PERFECT OFFICE」に注目
国内最大級の学生向けアートコンペ「CAF賞2018」で最優秀賞を受賞した根本祐杜が、その副賞として初めての個展「PERFECT OFFICE」を青山のAOYAMA STUDIO164で開催する。オフィスを舞台にした最高の面接を設計し、2.5トンにおよぶ大量の土を用いた新作がメインとなって展開される。会期は2020年1月11日〜19日。
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若手アーティスト育成を目的とする国内最大級の学生向けアートコンペ「CAF賞」では、最優秀賞者に賞金100万円のほか、副賞として個展開催の機会が授与される。このCAF賞で昨年、最優秀賞を受賞した根本祐杜の初個展「PERFECT OFFICE」が、東京・南青山のAOYAMA STUDIO164で開催される。会期は2020年1月11日〜19日。
1992年生まれの根本は、これまで上野公園で「ペニス屋さん」を展開し、東京造形大学CSギャラリーや武蔵野美術大学FAL、上野の森美術館ギャラリーなどで展示を行ってきた。2015年には山梨県笛吹市大垈いやしの杜公園にパブリック・アート《根本祐杜先生像》を永久設置するなど、活躍の幅を広げている。
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本展を開催する会場「AOYAMA STUDIO164」は、オフィスビルだった空間をギャラリーにリノベーションした場所。根本はその立地条件からインスピレーションを受け、オフィスを舞台にした展示を行う。妄想から生まれた「うんこに埋まっているおじさん」=「New Shit President」が面接会場に訪れたところから始まる本展は、2.5トンにおよぶ大量の土を用いた新作がメインとなって展開される。
本展を通し、根本は今日の資本主義社会における、個々人の役割や社会における審査の視線などを考察することを試みる。
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なお会期中には、編集者・辻陽介や研究者・深沢佳那子、アーティスト・鷲尾怜をゲストに迎えるトークイベント「カルチャー、民俗学、美術における男性器の話」と「CAF賞最優秀賞者による公開レクチャー」も開催予定。こちらもあわせてチェックしてほしい。