
見ることで対象に触れるために。 画家・伊庭靖子 インタビュー
果実や寝具、器などをモチーフに、静謐で写実的な絵画を手がけてきた画家・伊庭靖子。自身にとって10年ぶり、東京の美術館では初となる個展「伊庭靖子展 まなざしのあわい」が、東京都美術館で開催中だ。立体視を用いた映像作品など初の試みも多く展示される本展で、伊庭は何を見せようとしているのか。批評家の菅原伸也が聞いた。

果実や寝具、器などをモチーフに、静謐で写実的な絵画を手がけてきた画家・伊庭靖子。自身にとって10年ぶり、東京の美術館では初となる個展「伊庭靖子展 まなざしのあわい」が、東京都美術館で開催中だ。立体視を用いた映像作品など初の試みも多く展示される本展で、伊庭は何を見せようとしているのか。批評家の菅原伸也が聞いた。

東京・京浜島の滞在型芸術施設「BUCKLE KÔBÔ」を中心に、京浜島内を回遊しながら楽しめるアートと音楽の祭典「鉄工島FES」。3回目を迎える今年は、SIDE CORE、西野達、快快、さわひらき curated by 中野仁詞らが参加する。開催日は11月3日。

抗議が殺到し、安全上の理由から展示を中止した「あいちトリエンナーレ2019」内の「表現の不自由展・その後」。展示中止から一夜明けた8月4日の様子と、いま同トリエンナーレが直面する課題についてまとめる。

アンビエント・ミュージックと共通する要素を多く備える3名のアーティスト、大塚聡、滝沢広、ノリ服部による展覧会「AMB/媒質としてのアンビエント」が、東京・神楽坂のスプラウト・キュレーションで開催されている。会期は8月31日まで。

反政府活動の容疑で約7年刑務所に収監され、囚われた独房でアート作品を制作し続けたという特異な経験を持つミャンマーの現代美術を代表するアーティスト、ティン・リン。その日本初個展が、銀座メディカルビル1階にあるShinwa ARTEXのギャラリーで開催された。独房内で制作された作品をはじめ、ミャンマーのジェンダー問題をテーマにした作品などが一堂に会した本展を、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授・毛利嘉孝がレビューする。

一般社団法人日本ペンクラブは3日、展示中止となったあいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」について、声明文を発表した。

8月3日かぎりでの展示中止が決定した、あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」。この決定に対し、同展実行委員会が抗議文を発表した。

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで、フランス人写真家ヴァサンタ・ヨガナンタンの日本初となる個展「A Myth of Two Souls 二つの魂の神話」が開催。本展では、ヒンドゥー教の聖典のひとつ『ラーマーヤナ』に着想を得た作品群が展示される。会期は9月3日〜29日。

溶断した鉄を用いて、軽やかな作品をつくり出すことで知られる彫刻家・青木野枝。その個展「霧と山」が、鹿児島県霧島アートの森で開催されている。会期は9月23日まで。

犬頭人や一角獣といった「異」なるものをめぐる人間の想像力に迫る特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」が、大阪の国立民族学博物館で開催。本展では世界の不思議な生き物にまつわる絵画・資料のほか、現代のアーティストやゲームデザイナーによるクリーチャー制作も紹介。会期は8月29日〜11月26日。

夏休みはアウトドアや芸術祭だけではなく、美術館へ展覧会を見に行くのも楽しみのひとつ。日本各地で開催されている展覧会のなかから、編集部が注目する展覧会を地域ごとにピックアップ! 第5弾は子供も大人も一緒に楽しめる展覧会に注目し、首都圏以外の展覧会を紹介する。

8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」の出展作家である「表現の不自由展・その後」。ここに展示されている《平和の少女像》を含む「表現の不自由展・その後」が、8月3日かぎりで展示中止となることが決定した。

名古屋市長による「検閲」で注目を集める「あいちトリエンナーレ2019」と、「表現の不自由展・その後」。SNSではこれに対し、同トリエンナーレへの支援を呼びかけるハッシュタグ「#あいちトリエンナーレを支持します」が広まっている。

今週スタートした展覧会と8月5日までに終了する展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。この機会をお見逃しなく。

GINZA SIXの屋上庭園で、サカナクション・山口一郎率いるプロジェクト「NF」がプロデュースするサウンド・インスタレーションの展示「ROOF TOP ORCHESTRA 音を奏でる庭園」が開催。会期は8月6日〜10月31日。

夏休みはアウトドアや芸術祭だけではなく、涼しい美術館へ展覧会を見に行くのも楽しみのひとつ。日本各地で開催されている展覧会のなかから、編集部注目の展覧会を地域ごとにピックアップ! 第4弾は子供も大人も一緒に楽しめる展覧会に注目し、首都圏の展覧会を紹介する。

8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」。その出展作家である「表現の不自由展・その後」の展示作品のひとつ《平和の少女像》に対し、名古屋市長・河村たかしが展示の中止と撤去を要請した。これに対し、同芸術祭の芸術監督・津田大介は、行政の過剰な介入は「検閲」に当たると反論している。

1980年代半ばに注目を集めた新進の若手女性作家「超少女」のひとり、田嶋悦子。大規模な陶のインスタレーションや、陶とガラスを組み合わせた立体作品を手がけてきた作家の90年代から現在までの軌跡をたどる個展「田嶋悦子 花咲きぬ」が、石川県能登島ガラス美術館で開催中だ。会期は7月13日~9月29日。

国内外から90組以上のアーティストが参加する芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が開幕した。愛知芸術文化センターを中心に、新たな会場を含む名古屋・豊田エリアで展開される今回。ジャーナリスト・津田大介が芸術監督を務める意味は、どのように芸術祭のなかで発揮されたのか? そのなかから一部を会場別にピックアップして紹介する。

1995年生まれの尾焼津早織は、自らの造語である「ハイパーフレーミング・コミック」という手法を用いた新たな表現を模索している。ページというフレームがない自由なコマ構成による静止画のマンガと、カメラワークを組み合わせた映像作品は、マンガのシステムを問い直し、「読む」という体験の新たな可能性を引き出そうとする。3作品を展示した個展を、視覚文化評論家の塚田優が論じる。