EXHIBITIONS

石田徹也展

2026.06.09 - 06.27
 Wada Fine Artsで、石田徹也による個展「石田徹也展」が開催される。

 石田は1973年静岡県生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科を卒業。大学在学中の95年に第6回グラフィックアート「3.3㎡(ひとつぼ)展」でグランプリを獲得する。戦闘機とビジネスマンと思しき人物が融合した《飛べなくなった人》(1996)、ファストフードショップでの食事をガソリンスタンドの燃料補給に見立てた《燃料補給のような食事》(1994)、教室で顕微鏡と学生の顔が一体となった《めばえ》(1998)など、日常生活で目にする物と身体が組み合わされたイメージを描画。現実と非現実の境界を描きながら、現代の日本を生きる人々の孤独や不安を浮き彫りにしてきた。2005年に31歳で逝去。09年、遺族が紺綬褒章を授与される。2013〜15年の「石田徹也展 ノート、夢のしるし」など、死後も回顧展が度々開催されている。

 本展は、石田の作品に見られる擬人化の表現に着目し、その原点を再考する試みである。社会の不条理のなかで生きる人間像をユーモラスに描き出しながら、やがてそこに悲しみや怒りといった感情が重なり、自己へのまなざしへと変化していった過程に光を当てる。また、会場では、そのルーツを手掛かりに構成されたインスタレーションが展開される。