MAGAZINE

第39回

書評:その「不在」から見るデュシャンの受容史。『日本現代美術とマルセル・デュシャン』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2021年8月号の「BOOK」1冊目は、その「不在」から日本におけるデュシャンの受容史をたどる『日本現代美術とマルセル・デュシャン』を取り上げる。

SERIES / BOOK

中国のチームラボ。北京五輪開会式も手がける「Blackbow」を知っているか?

この10年間、中国の科学技術力は爆発的な速度で発展してきた。とくにテクノロジーとアートの融合は、新しい中国社会を実現する要として、各分野から大きな期待が寄せられている。そこで中国のメディア・アートを牽引し、「中国のチームラボ」とも評される「Blackbow」のJOEに、テクノロジーとアートの可能性を問うた。

INTERVIEW

永井博が描く「光」はなぜ多くの人々を魅了するのか?

1970年代後半から80年代にかけて流行った「シティポップ」と呼ばれる音楽ジャンルが改めて注目されている。その代表作のひとつ、大滝詠一のアルバム『A LONG VACATION』のジャケットのイラストを手がけたのが永井博だ。作品集の刊行も続く永井に、自身の作品を入れ替えながら常設展示するFMCD Gallery Studioで話を聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

第43回

ゴミのような物体に価値を与える、アートの錬金術とは。インタビュー:ミカ・ロッテンバーグ

2021年8月号の特集「女性たちの美術史」にあわせて、女性芸術家の言葉を紹介。本記事では、ミカ・ロッテンバーグのインタビューを掲載。色鮮やかでフェティッシュな映像作品を通じて、人間の身体や社会構造の問題を抽出する作家の仕事を紐解く。

PREMIUM

第4回

NFTの産物。アーティストたちによるクリエイティブなルール設計の試み

アートに携わるすべての人が知っておきたいアートと法の基礎知識を、Art Lawの専門家である弁護士・木村剛大が解説する本シリーズ。今回は、いま注目を集めるブロックチェーンを使ったNFT(Non fungible token=非代替性トークン)作品において、独自のルール設計を行うアーティストたちの試みを紹介する。

ダ・ヴィンチやゴッホの名画をNFTに。エルミタージュ美術館のNFTプロジェクトが目指すものとは?

世界3大美術館のひとつであるロシアのエルミタージュ美術館が、その初のNFTプロジェクト「Your token is kept in the Hermitage」を発表した。同館が所蔵するレオナルド・ダ・ヴィンチやフィンセント・ファン・ゴッホなどの名画のデジタルコピーをNFT化し、オークションにも出品する。

NEWS / MARKET

この夏、代官山で楽しむデンマークデザイン。アルネ・ヤコブセンやヴァーナー・パントンも

数々の著名デザイナーを輩出する国、デンマーク。そのデザインを体験できるイベント「デンマークデザインイベント:デーニッシュモダンの起源から最新のデザインまで」が、東京・代官山のデンマーク王国大使公邸で開催されている。一般公開は8月7日のみ。

NEWS / REPORT

草間彌生の「無限の網」と関連資料のNFTが約17.8億円で落札。オークションレコードを更新

草間彌生の「無限の網」シリーズ2点とその関連資料のNFTが、7月24日に中国のオークションハウス「上海嘉禾」(Shanghai Jiahe)にて行われたセールで約17億8000万円で落札。シングルロットとして出品されたこれらの作品の落札は、草間のオークションレコードも更新した。

NEWS / MARKET

インド古代叙事詩の全編舞台化。『完全版マハーバーラタ』に見るアジア哲学の根源

世界三大叙事詩に数えられるインドの『マハーバーラタ』。かつてパパ・タラフマラを主宰し、舞踊や演劇、パフォーミングアーツという枠組みを超えた表現で国際的に活動を続ける小池博史が、2013年から制作を続けてきた同作品の完全版を2021年8月に発表する。演出を務める小池、舞台美術を手がけるアーティストの栗林隆、衣装を担当するデザイナーの浜井弘治に話を聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

第9回

TikTokでアートのつくりかた、楽しみかたを届けたい。いま注目のクリエイターたち

表現の場としてTikTokを活用しているクリエイターは現在もなお増加の一途をたどっている。この理由の一つとして挙げられるのが、全く新しい表現手法を取るクリエイターも人々の注目を集めやすく、そしてクリエイターをバックアップするユーザーの層もまた厚いという点だ。TikTok上でこれまでにない表現を行っているクリエイター、そして表現の技術や表現の楽しさをわかりやすく伝えているクリエイターに、TikTokで活動を行う理由、魅力を聞いた(PR)。