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草間彌生の「無限の網」と関連資料のNFTが約17.8億円で落札。オークションレコードを更新

草間彌生の「無限の網」シリーズ2点とその関連資料のNFTが、7月24日に中国のオークションハウス「上海嘉禾」(Shanghai Jiahe)にて行われたセールで約17億8000万円で落札。シングルロットとして出品されたこれらの作品の落札は、草間のオークションレコードも更新した。

左から草間彌生《無限の網(1959,c1979)》《無限の網(MGPP)》 出典=上海嘉禾のウェブサイトより

 7月24日に中国のオークションハウス「上海嘉禾」(Shanghai Jiahe)にて行われたシングルセールで、草間彌生の「無限の網」シリーズ2点とその関連資料のNFTが1億500万人民元(約17億8000万円)で落札された。

 このセールは、上海嘉禾とNFTマーケットプレイス「CryptoArt.Ai」が共同企画したもの。草間の《無限の網(MGPP)》と《無限の網(1959,c1979)》とともに、2作の流通文書、展覧会資料、出版カタログ、証明書などの関連資料をブロックチェーン上に結びつけたNFTがシングルロットとして出品された。

 作品の入札は3800万人民元(約6億4500万円)からスタート。1時間近くの競り合いの末、9150万人民元(約15億5200万円)のハンマープライスで落札された。落札後の作品のNFTは、今後の取引のたびにその取引記録が更新されるという。

 CryptoArt.Aiの創設者・秦建新(チン・ジャンシン)は今回の結果について、「このオークションのあと、NFTによる物理的な作品への『エンパワーメント』は、将来的に現存アーティストによる物理的な芸術作品の永久的な裏付けのために、現実的で効果的な解決策と方向性を提供するだろう」とコメントしている。

 また、草間のこれまでのオークションレコードは、2019年にサザビーズ香港にて約6240万香港ドル(約8億8100万円)で落札された《無限の網 #4》だった。今回の落札は、草間のシングルロットとしての新たなオークションレコードを樹立した。

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