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クリスティーズがアジア太平洋地域の本社を拡張。アジアの美術品市場を重視

クリスティーズが、2024年にアジア太平洋地域の本社を香港セントラルの新しい超高層ビル「The Henderson」に移転。約4600平米におよぶ新拠点にはギャラリーやセールスルーム、オフィスが設けられ、現在の香港本社と比べて4倍以上の広さとなる。

クリスティーズの新しいアジア太平洋地域本社が入居する「The Henderson」のイメージ Render by Arqui9 出典=クリスティーズのウェブサイトより

 クリスティーズが、アジア太平洋地域の本社をザハ・ハディド建築事務所の設計による香港セントラルの新しい超高層ビル「The Henderson」に移転することを発表した。開業は2024年。

 この4フロアにわたる約4600平米の新拠点には、ギャラリーやセールスルーム、オフィスが設けられ、現在の香港本社と比べて4倍以上の広さとなる。今回の決定について同社は声明文で、「香港がアジアにおける卓越した芸術・文化の拠点であるというクリスティーズの自信を示すものであるだけでなく、この地域をはじめとする美術品市場の堅調な回復力を証明するものだ」と述べている。

クリスティーズの新しいアジア太平洋地域本社の内部イメージ Render by Cosmoscube 出典=クリスティーズのウェブサイトより

 これまでクリスティーズ香港では、物理的なスペースの制限により、春と秋の年2回、香港コンベンション&エキシビションセンターでのセールに限られていた。今回の拡張により、年間を通して6回のセールを自社で行うことができるようになる。

 また今年上半期では、アジアの顧客がクリスティーズの売上高全体の39パーセントを記録。香港の売上高は2013年以来最高の4億5800万ドル(約500億円)を達成し、19年同期より40パーセント増となった。

 同社アジア太平洋地域社長のフランシス・ベリンは今回の移転について、「より大きな創造性と革新の機会を受け入れるための、長年求められていた柔軟性を得ることができる」とコメントしている。

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