日本庭園「見浜園」の池に出現したあのマーク。松田将英の屋外彫刻作品《Ripples》をチェック

東京オリンピックの競技会場「幕張メッセ」と隣接する日本庭園「見浜園」にて、アーティスト・松田将英による屋外彫刻作品《Ripples》が公開中。会期は8月8日まで。

松田将英 Ripples 2021 撮影=三宅英正

 7月23日に開幕した東京オリンピック。同日、競技会場のひとつである「幕張メッセ」に隣接する日本庭園「見浜園」にてアーティスト・松田将英による屋外彫刻作品《Ripples》が公開された。

松田将英 Ripples 2021 撮影=三宅英正

 松田は1986年生まれのアーティストで、現在はベルリンを拠点に活動している。匿名のアーティストとして活動を開始した松田は、匿名性と集合知をテーマとしたTwitter上のBOTアカウントを介したイベントやインストラクション、パフォーマンスによって様々な注目を集めてきた。

松田将英 Ripples 2021 撮影=三宅英正

 本作は、松尾芭蕉の俳句「古池や蛙飛びこむ水の音」を参照しながら、サウンドとイメージの関係を反転させる沈黙のサウンドアート作品。神話が崩壊しつつある現代において、池に浮かぶ作品を前にした鑑賞者の心象風景をさぐる。

 なお本作は、夜間限定の展覧会「生態系へのジャックイン展」の一部として展示されるもの。同展では、石川将也、ALTERNATIVE MACHINE、後藤映則など現代美術やメディアアート分野で活躍する14組のアーティストの作品を紹介している。会期は東京オリンピックと同じく8月8日まで。

松田将英 Ripples 2021 撮影=三宅英正

編集部

Exhibition Ranking