EXHIBITIONS

ライシテからみるフランス美術

―信仰の光と理性の光

2026.01.17 - 03.22

モーリス・ドニ 聖母月 1907 ヤマザキマザック美術館

 三重県立美術館で「ライシテからみるフランス美術―信仰の光と理性の光」が開催される。

 本展では、フランス共和国の根幹をなす概念である「ライシテ」を手がかりに、フランス近代美術を読み直す。18世紀末のフランス革命以降、人間の理性に光を見出し、王政とカトリック教会による支配を否定する動きと、カトリック国としての伝統を取り戻そうとする動きが対立するなかで、美術もまたその影響を受けて展開してきた。

 本展では、フランス革命期から20世紀半ばまでの油彩画、版画、彫刻など約200点を展示し、王侯貴族や教会の権力から離れ、自立していく美術の歩みを、国内コレクションの作品を通して紹介する。