MAGAZINE

花井祐介のキャリアを変えたUT。「Tシャツは意思表示の手段のひとつ」

Tシャツを1枚のキャンバスととらえ、自由な発想から生まれたデザインを公募するUT GRAND PRIX (UTグランプリ)。2005年にユニクロの主催でスタートしたこのコンペティションが、今年はスヌーピーでお馴染みの「ピーナッツ」をテーマに募集を開始した。UTGPの概要を紐解くとともに、第1回の受賞者のひとりである花井祐介に話を聞いた。

素材と作品の逆転に見る「膠」の姿。小金沢智評 「膠を旅する──表現をつなぐ文化の源流」

武蔵野美術大学の共同研究「日本画の伝統素材『膠(にかわ)』に関する調査研究」の成果発表展として、同大学の美術館・図書館で 「膠を旅する──表現をつなぐ文化の源流」が開催された。膠づくりの歴史的・社会的背景を見つめ直す本展では、現地調査のドキュメントを中心に、実物資料や同館所蔵の日本画を紹介。膠という素材を通して見えてくるものとは何か、キュレーターの小金沢智がレビューする。

REVIEW

李禹煥の思索を収めた一冊から、「葬い」をめぐる対話まで。『美術手帖』8月号新着ブックリスト(2)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。「もの派」の代表的な作家・李禹煥の思索を収めた『両義の表現』から、研究者とアーティストによる死や「葬い」をめぐる討論を記録した『葬いとカメラ』まで、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

INSIGHT

宇佐美圭司展の図録から、多木浩二が見た未来派まで。『美術手帖』8月号新着ブックリスト(1)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。待望の宇佐美圭司回顧展「よみがえる画家」のカタログから、多木浩二が未来派を検証する『未来派 百年後を羨望した芸術家たち』まで、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

INSIGHT

作品を「復活」させるとはどういうことか。平諭一郎評「宇佐美圭司 よみがえる画家」展

2018年、東京大学中央食堂に展示されていた宇佐美圭司の絵画作品《きずな》が、過失により廃棄されたことが発覚した。この件の反省を経て、同大学にて本作の再制作を含む宇佐美の回顧展が開催された。本展について、芸術の保存・継承研究を専門とする筆者が論じる。

REVIEW

第40回

書評:式場隆三郎のエネルギーに共鳴する1冊。『式場隆三郎[腦室反射鏡]展図録』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2021年8月号の「BOOK」2冊目は、精神科医でありながら、民藝運動からゴッホ論、精神病理学入門にいたるまで健筆をふるい、多彩な活動を行った式場隆三郎の足跡を紹介する『式場隆三郎[腦室反射鏡]展図録』を取り上げる。

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