
宇佐美圭司展から「膠を旅する」展まで、8月のレビューをプレイバック
美術手帖では、批評家や学芸員らによる展覧会レビューを毎月掲載。そのなかから、8月に公開された全8本をお届けする。各レビューの詳細はリンクから全文をチェックしてほしい。

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香取慎吾がパラスポーツ支援の全額寄付チャリティ企画として「香取慎吾NFTアートチャリティプロジェクト」を発表した。

日本の若手作家によるテーマ展として、東京都現代美術館にて1999年より毎年開催されている「MOTアニュアル」。第17回を迎える今回は、映像を主なメディアとしながら、自らや他者の身体をとらえた作品で、国や地域を超えて共鳴する3名の作家を取り上げている。複数の社会問題が顕在化した世界で、アーティストによる同時代的な表現を提示する本展の試みを、キュレーターの飯岡陸がレビューする。

複合施設「渋谷フクラス」に新しいアートスペース「世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公」が9月5日にオープンした。オープニング展では、バンクシーの代表作《風船と少女》と、その制作活動を紹介するスペシャルムービーが展示されている。

美術館でカーボンニュートラルを実現するため、国際美術館会議(CIMAM)が発表した「美術館の実践における環境維持に関するツールキット」。この意義を、CIMAM会長で森美術館館長の片岡真実が説く。

第44回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第44回は、巨大生物が街を襲う絵画を描き続ける稲田泰樹さんを紹介する。

第48回
2021年8月号の特集「女性たちの美術史」にあわせて、今回の特集でも登場している風間サチコのインタビューを紹介。木版画で現代美術に取り組み、架空の都市で行われる体育大会「ディスリンピック」を描いた作家の話を聞いた。

大田区立龍子記念館で、日本画家・川端龍子の作品と現代美術コレクター・高橋龍太郎のコレクションをともに展示する「川端龍子vs.高橋龍太郎コレクション」が開幕した。そのハイライトをレポートする。

50代から油絵を始め、自宅の四畳半の一室をアトリエに絵を描き続けた塔本シスコ(1913〜2005)。その画業を本格的に振り返る初の大規模回顧展「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記」が世田谷美術館で開幕した。本展は全国3美術館に巡回する。

現代美術と音楽の交差点から作品を発表し、革新的な活動を続けてきたクリスチャン・マークレー。その日本国内初となる大規模な展覧会「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]」が、東京都現代美術館で開催される。会期は11月20日〜2022年2月23日。

ミュージシャンとして活動を続ける藤井フミヤは、1993年よりアート作品の発表も行うようになり、コンピュータグラフィックスをはじめ、水彩、油彩、アクリル絵具など、多彩な画材を使って表現を展開している。2019年から続いている「藤井フミヤ展 デジタルとアナログで創造する 多様な想像新世界 The Diversity」も、今夏は浜松市美術館で開催されていた。同展が9月4日から福岡アジア美術館へと巡回するにあたって、インタビューを行った。

「東京2020 NIPPONフェスティバル」主催プログラム「ONE-Our New Episode-Presented by Japan Airlines」のコンテンツのひとつ、「Our Glorious Future〜KANAGAWA 2021〜」のオンライン配信が始まった。「ダンス・演劇・アート・音楽・工芸のミライ」をテーマに、神奈川県にゆかりのある各分野の表現者が参加。コロナによって無観客展覧会となってしまった「アートのミライ」について、キュレーションを担当する茅ヶ崎市美術館の学芸員・藤川悠と、参加作家のひとりである佐久間海土に話を聞いた。

ASAKUSA(東京)にて、香港を拠点とするメディア・アーティスト、ロイス・アンの国内初個展が開催されている。「満州国」をテーマとした2つの映像作品が公開された本展を、文化研究者の山本浩貴がレビューする。

ニューヨークとブリュッセルにスペースを持つグラッドストーン・ギャラリーが、ソウルの江南(カンナム)地区に新たなスペースをオープンすることがわかった。

今週開幕した、または9月6日までに閉幕する展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。なお緊急事態宣言のため、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

東京国立博物館所蔵の日本美術の名品の複製と、アイドルグループの乃木坂46がコラボレーションした展覧会「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」が開催される。会期は9月4日〜11月28日。

キュレーション型セレクトショップ「Graphpaper」が、ギャラリー機能だけの新スペース「白紙」をオープン。オープニングとして陶芸家・中井波花の個展を開催する。会期は9月4日〜9月12日。

山口情報芸術センター[YCAM]と山口市の常栄寺で、音楽家の坂本龍一とアーティストの高谷史郎による展覧会「ART – ENVIRONMENT–LIFE 2021」を開催される。会期は10月8日~2022年1月30日。

第47回
2021年8月号の特集「女性たちの美術史」にあわせて、今回の特集でも登場している杉浦邦恵のインタビューを紹介。絵画と写真を融合させた実験的な作品で知られ、ニューヨークを拠点に活動する作家の表現について聞いた。

台風被害により休館、被災リスクの少ない場所での再建が検討されている川崎市市民ミュージアム。同館の今後について、8月30日に川崎市より「新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方(案)」が発表され、再建に向けた市民からの意見募集も開始された。