東京・南青山のスパイラルが若手作家の発掘・育成・支援を目的として2000年から開催している公募展形式のアートフェスティバル「SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」。その第23回「SICF23」の応募受付が始まっている。受付期間は2月17日まで。
「SICF23」は、ブース出展形式の「EXHIBITION」と、生活に携わる分野のものづくりを対象とした部門「MARKET」の2部門で構成。多様なジャンルのクリエイターが一堂に会し、作品展示やプレゼンテーションを行なうのが特徴だ。会期はA日程(5月3日〜5日)とB日程(5月6日〜8日)となっており、会期最後には、オーディエンス賞やもっとも作品を売り上げたクリエイターに贈られるベストセールス賞をはじめ、各審査員賞、準グランプリ、グランプリを優秀作品に授与し、作品発表の機会が与えられる。
「EXHIBITION」部門
「EXHIBITION」はこれまでのべ2226組のクリエイターを紹介してきた部門。絵画をはじめ、イラストレーション、立体・インスタレーション、グラフィックデザイン、写真、映画・映像、メディアアート、エンジニアリング、パフォーマンスやそれら既存のジャンルにとらわれない作品が対象となっており、スパイラルホール(スパイラル3F)を会場に、幅165cm×奥行き165cm×高さ240cmのブースで3日間の展示ができる。
審査員は荒木夏実(キュレーター・東京藝術大学准教授)、大巻伸嗣(美術作家)、加藤育子(スパイラルキュレーター)ほか。グランプリにはスパイラルの「アトリウム」での個展開催(制作補助費50万)とスパライルウェブでの紹介の機会が、準グランプリ/各審査員賞/オーディエンス賞/デイリーアート賞は「SICF23 Winners Exhibition」へ出展する権利が与えられる。
「MARKET」部門
いっぽう、工芸/クラフト、プロダクト、フードなどのジャンルで活動するクリエイターを対象とした「MARKET」部門では、スパイラルガーデン(スパイラル1F)を会場に、指定の展示台と幅150cm×高さ240cmの壁面を組み合わせ、展示・販売が可能。
審査員は川渕恵理子(合同会社文化星人代表)、鈴木マサル(テキスタイルデザイナー)、林口砂里(一般社団法人富山県西部観光社水と匠プロデューサー)、西村直子(スパイラル販売部物販課商品担当チーフ)が務める。グランプリの顕彰はスパイラルエントランスでの個展開催(制作補助費30万円)のほか、Spiral Online Storeでの作品販売、スパイラルウェブでの紹介だ。また、各審査員賞/ベストセールス賞/オーディエンス賞はスパイラルでの作品展示販売が可能となる。
アートファンのみならず、ギャラリストやキュレーター、コレクター、バイヤーなど多くのクリエイティブ関係者が訪れるSICF。意欲あふれるアーティスト・クリエイターは奮って応募してほしい。