国立工芸館、新ポスト「顧問」に宮田亮平前文化庁長官が就任か

金沢の国立工芸館で、「顧問」として宮田亮平前文化庁長官の就任が調整されていることが北國新聞によって報じられた。

国立工芸館(2020年6月撮影)

 2020年10月に開館した金沢の「国立工芸館」(東京国立近代美術館工芸館)。その新たなポスト「顧問」に、宮田亮平前文化庁長官が就任することが濃厚となっている。

 この顧問就任は『北國新聞』が元日の1面で報じたもの。国立工芸館は現在、東京国立近代美術館の分館として位置づけられており、同紙は宮田前長官の顧問就任が国立工芸館独立に向けた布石になるとしている。北國新聞は地元の有力紙であるため、就任は決定的とみていいだろう。

 宮田前長官は東京藝術大学学長を務めた後、2016年に文化庁長官に就任。21年3月末まで任期を満了したが、19年には「あいちトリエンナーレ2019」に対する文化庁の補助金不交付問題で交付に消極的な姿勢を見せ批判を浴びた

 宮田前長官は金工作家であり、現役の日展会員。国立工芸館には館長のほか、名誉館長として中田英寿がいるが、顧問がどのような役割を担うのかは不明だ。詳細が分かり次第伝える。

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