
第49回
「最高の芸術鑑賞は、知性だけでなく、身体の反応を感じながら知覚すること」。インタビュー:ピピロッティ・リスト
『美術手帖』2021年8月号より、ピピロッティ・リストのインタビューを紹介。ヴィデオ・インスタレーションを通じて身体やジェンダー、エコロジーについて批評性とユーモアあふれる表現を展開してきた作家が、現在日本で巡回中の回顧展の話を中心に、今日の芸術実践を語る。*The English version is below the Japanese.

第49回
『美術手帖』2021年8月号より、ピピロッティ・リストのインタビューを紹介。ヴィデオ・インスタレーションを通じて身体やジェンダー、エコロジーについて批評性とユーモアあふれる表現を展開してきた作家が、現在日本で巡回中の回顧展の話を中心に、今日の芸術実践を語る。*The English version is below the Japanese.

今週開幕の展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。なお緊急事態宣言のため、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

現代美術家・梅津庸一の個展「梅津庸一 ポリネーター」が東京・神宮前のワタリウム美術館で開幕した。初期のドローイングから10年代の絵画作品、近年の陶芸作品までを一堂に会することで、梅津の美術のあり方に迫る本展のハイライトをお届けする。

美術館や動物園などを含む「博物館」を規定する法律「博物館法」。その改定に関する議論が文化庁に設置された文化審議会で進められている。登録博物館制度の改革が言及された7月30日公表の「博物館法制度の今後の在り方について(審議経過報告)」を、博物館学が専門の名古屋大学大学院教授・栗田秀法が読み解く。

10月2日に千葉市に開業する新しい競技施設「千葉JPFドーム」に、松山智一の作品を常設展示することが発表された。

今年6月に滋賀県立近代美術館から名称を変更してリニューアル開館した滋賀県立美術館。開館後、2弾目の展覧会として開催されるのが、リニューアル記念展「ボイスオーバー 回って遊ぶ声」だ。会期は9月18日~11月14日。

2018年より全国10会場を巡回してきた「蜷川実花展 -虚構と現実の間に-」の集大成となる東京展が、上野の森美術館でスタートした。展示作品を半数ほど入れ替え、書斎を再現したインスタレーションや映像作品も加わった本展では、蜷川の写真の本質に迫る。

ルイ・ヴィトンがアーティストとコラボレーションしてきた「アーティーカプシーヌ コレクション」に、新たに6名のアーティストが加わった。

日本橋髙島屋本館にある髙島屋史料館 TOKYOで、髙島屋創業190年を記念した企画展「建築家・坂倉準三と髙島屋の戦後復興-「輝く都市」をめざして―」がスタート。ル・コルビュジエに師事し、モダニズム建築の大家としても知られる坂倉準三をいま回顧する意味とは?

⾃然⽊に⾊鉛筆で⾊付けした独特の⼿法による作品で知られるアーティスト・古武家賢太郎と、フランス発のライフスタイルブランド「Maison Kitsuné」がコラボレーション。⽊製のキツネやそれをプリントしたアパレル、アクセサリーが揃う⽇本発のコレクションを9⽉18⽇に発売する。

世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」の第32回受賞者が決定。彫刻部門ではジェームズ・タレルが、絵画部門ではセバスチャン・サルガドがそれぞれ受賞することが発表された。

今年4月末からスタートし、9月26日に会期終了を予定していた森美術館の「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」が、2022年1月16日まで会期を延長することを決定した。

2019年10月の「令和元年東日本台風」によって被災、休館中の川崎市市民ミュージアムの取り壊しが正式に決定した。

今年10月にサザビーズ香港で開催される、映画監督であるウォン・カーウァイとのコラボレーションセールの詳細が発表された。『花様年華』未公開映像のNFTや、レスリー・チャンが映画『ブエノスアイレス』のなかで着用したレザージャケットなどが出品される。

グッチのクリエイティブビジョンを探求する没入型展覧会「Gucci Garden Archetypes(グッチ ガーデン アーキタイプ)」が、東京・天王洲で開催される。同ブランドがこれまで展開してきた広告キャンペーンを通じ、その美学やインクルーシブな哲学を映し出す。会期は9月23日〜10月31日。

今年7月に発足した「Fukuoka Wall Art Project」によって設立されたアワード「Fukuoka Wall Art賞」が、受賞作品を発表した。受賞アーティストは賞金を与えられるほか、博多阪急7Fにて作品展示・販売も行う。

2021年3月に始動した新ブランド「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE(エイポック エイブル イッセイ ミヤケ)」。9月23日に「TYPE-II Tatsuo Miyajima Project」を発表し、京都に新たな路面店をオープンするなど大きな動きを見せる。デザインチームを率いる宮前義之と、プロジェクトをともに手がけ、ISSEY MIYAKE KYOTO|KURAで作品の展示も行う宮島達男の対談を取材した。

芸術家・建築家の荒川修作+マドリン・ギンズが設計した「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」を歴史的建造物として次世代に繋げるために、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所がクラウドファンディングをスタートさせた。

東京都美術館の展覧会シリーズ「上野アーティストプロジェクト」の第5弾として、「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」が開催。戦前から現代まで、世代の異なる6名の女性作家を紹介する。会期は11月17日~2022年1月6日。

2020年秋の開館時より続く角川武蔵野ミュージアムのプロジェクト「コロナ時代のアマビエ」。疫病について予言したとされる江戸時代の妖怪、アマビエをテーマに現代アーティストが作品を手がけるこのプロジェクトに、第5弾として登場した大岩オスカールに話を聞いた。