世界の才能あるアーティストを発掘し、その活動を支援することを目的として開催される国際公募展「アートオリンピア」が、4回目の開催を迎える。
同展は、「世界のアーティストの文化交流の場となるハブ(拠点)の形成」「世界のグローバルアーティストとなる人材の発掘」「世界のアーティストによる次世代に向けた新たなアートの創出」の3つをコンセプトに掲げるもの。前回の「アートオリンピア2019」では、世界100の国と地域から5686点の作品を集めた。
4回目となる「アートオリンピア2022」は、新型コロナウイルス感染症まん延防止を踏まえ、作品画像による一次審査を2022年4月15日までの受付期間で実施。募集作品は具象・抽象を問わず、本人制作の未発表の平面作品。国籍・居住国・地域に限らず、プロアーティストを目指し、継続して制作を行う意思のある満18歳以上の人は誰でも応募可能。また、学生応募者の出品料は一般応募者の半額となる。
一次審査の結果発表は2022年5月下旬を予定。審査は「点数制」を採用し、各審査員の合計点数で評価する。得点の上位作品からは合計80作品を最終審査へと選出する。
一次審査では、保科豊巳(画家/東京藝術大学名誉教授)、高橋明也(東京都美術館館長)、松本透(長野県立美術館館長)、O JUN(画家/東京藝術大学名誉教授)、Michael W. Schneider(版画家/東京藝術大学准教授)の5名が審査員を担当。最終審査では、宮田亮平(金工作家/東京藝術大学前学長/文化庁前長官)、長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長/東京藝術大学教授)、遠藤彰子(画家/武蔵野美術大学名誉教授)の3名も加わる。
2022年6月23日から28日までの6日間には、静岡県熱海市指定有形文化財の「起雲閣」で一次審査通過作品の展覧会が開催。賞金1000万円が与えられる金賞(1名)をはじめ、銀賞(1名)、銅賞(1名)、4位・5位・6位(各1名)、審査員特別賞(8名)、地区特別賞(7名)、学生賞(5名)、入賞(20名)、入選(34名)、佳作(220名)の合計300名が表彰される。