社会的関与の芸術。清水穣評 城戸保「駐車空間、文字景、光画」展/野村浩「Painter」展
美術評論家・清水穣のレビューでは、城戸保「駐車空間、文字景、光画」展(HAGIWARA PROJECTS)、野村浩「Painter」展(POETIC SCAPE)の2つの個展を取り上げる。写真技術の誕生から絵画の在り方はどのように変化し、また、写真表現は絵画から何を受け取ったのか。長年主題のひとつとされてきた写真と絵画の関係性に照らし合わせながら、それらを行き来しながら制作を行う2作家について論じる。
美術評論家・清水穣のレビューでは、城戸保「駐車空間、文字景、光画」展(HAGIWARA PROJECTS)、野村浩「Painter」展(POETIC SCAPE)の2つの個展を取り上げる。写真技術の誕生から絵画の在り方はどのように変化し、また、写真表現は絵画から何を受け取ったのか。長年主題のひとつとされてきた写真と絵画の関係性に照らし合わせながら、それらを行き来しながら制作を行う2作家について論じる。
今週末までに開幕・閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。
1907年創立の東京美術倶楽部が、新たな試みとして現代工芸作家48名の展覧会「『工+藝』 KO+GEI 2024」をスタートさせた。会期は5月26日まで。
エスパス ルイ・ヴィトン大阪で個展「Ten Thousand Waves」を開催中のアイザック・ジュリアン。日本初公開となった大規模ヴィデオ・インスタレーション《Ten Thousand Waves》(2010)を軸に、話を聞いた。
大分県国東市国東町で開催されている高崎恵によるプロジェクト「Studio Nest Ⅱ」展を、美術批評家・椹木野衣がレビュー。20年ほど前にドイツのインゼル・ホンブロイヒ美術館で遭遇したという「気配を感じる」美術体験をもとに語られる、高崎のプロジェクトやその作品はどのようなものか。現代における美術館システムがいかに気配を遮断する構造となっているかについて触れながら考察する。
ルネッサンス期の巨匠、ミケランジェロ・ブオナローティの生涯最期の30年間にスポットライトを当てたエキシビション「ミケランジェロ:ザ・ラスト・ディケーズ」がロンドンの大英博物館で開催中だ。死の直前まで輝き続けた圧倒的な画才を見せつけるいっぽうで、老いていく身体への不安や死への恐怖を感じながらも信仰を心の支えとしていた人間らしい側面にもフォーカスを当てている。会期は7月28日まで。
今年、「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」内に開業した「ハイアット ハウス 東京 渋谷」。その館内を彩るのが多数のアート作品だ。
ペース・ギャラリーが、9月に東京の麻布台ヒルズ内でグランドオープンすることを発表した。7月から8月にかけて特別内覧会を開催する。
東京・六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートで、オランダ出身の作家ヘンク・フィシュのキュレーションによる、パレスチナ出身の詩人や画家の作品にフォーカスした展覧会「If I must die, you must live 私が死ななければならないのなら、あなたは必ず生きなくてはならない」が開幕した。会期は6月29日まで。
東京・渋谷2丁目に7月8日にオープンする「渋谷アクシュ」で、現代美術ギャラリーなどを運営するNANZUKAがパブリック・アートプロジェクト「NANZUKA PUBLIC」をスタートさせる。
六本木ミュージアムで、パルファン・クリスチャン・ディオールによる「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」が開催される。会期は6月16日〜7月15日。
KOTARO NUKAGAは、TERRADA ART COMPLEX Iにある「KOTARO NUKAGA(天王洲)」を6月末に移転。TERRADA ART COMPLEX IIの1階で新たなスタートを切る。
日本郵便株式会社が切手デザイナーを募集している。応募書類は7月5日必着。
あべのハルカス美術館で、開館10周年を記念した展覧会「広重 ─摺の極─」が開催される。会期は7月6日〜9月1日。
東京国立近代美術館でパリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館のコレクションをテーマごとにトリオで紹介する展覧会「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」が開幕。会期は8月25日まで。
皇居三の丸尚蔵館で4期に分けて開催中の開館記念展「皇室のみやび─受け継ぐ美─」。その第4期「三の丸尚蔵館の名品」が開幕した。会期は6月23日まで。※出品作品はすべて国(皇居三の丸尚蔵館収蔵)の作品
第39回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年4月号の「台北」は、様々な社会変化から埋もれてしまった炭鉱文化の歴史に注目したアートプロジェクトを取り上げる。同地のパフォーマンスカンパニー河床劇団による『被遺忘的(忘れられたもの)』、そして社会運動に取り組み、炭鉱夫を含む労働者や一般市民の貧困を描いた画家・洪瑞麟による絵画は、現代を生きる我々に何を伝えてくれているのか。栖来ひかりが論じる。
いま東京では様々なセラミック(陶芸)を媒体とするアーティストたちが、その作品を個展やグループ展で発表している。注目の展覧会をまとめてお届け。
今年3月に東京国際フォーラムで開催されたアートフェア東京。次回は、2025年3月7日〜9日の会期で開催される。
瀬戸内海の岡山沖に浮かぶ犬島。直島、豊島などと並び、アートが島内に点在する自然豊かなこの島を、現代アートチーム・目[mé]のアーティスト・荒神明香とディレクター・南川憲二が訪れた。そこで再発見した、犬島の魅力とは?