「KOTARO NUKAGA(天王洲)」が移転し拡張。約386平米の巨大スペースに

KOTARO NUKAGAは、TERRADA ART COMPLEX Iにある「KOTARO NUKAGA(天王洲)」を6月末に移転。TERRADA ART COMPLEX IIの1階で新たなスタートを切る。

新スペース「KOTARO NUKAGA(天王洲)」 外観

 六本木と天王洲にスペースを持つ現代美術ギャラリー「KOTARO NUKAGA」が、「KOTARO NUKAGA(天王洲)」の拡張移転を発表した。

 同ギャラリーは現在、TERRADA ART COMPLEX Iの3階に位置するが、6月末からTERRADA ART COMPLEX IIの1階に移転する。新スペースの広さは約386平米、天井高は5.5メートルとなり、国内のギャラリーでは屈指の規模となる。

 ギャラリーは入り口近くの小ギャラリーと、奥に広がる回遊性の高い「ロの字型」のスペースから構成され、様々な表現に対応するという。オープニングは、真鍋大度と石橋素が主宰するRhizomatiksの個展。Rhizomatiksがギャラリーで大規模な展覧会を開催し作品販売を行うのは、今回が初めての試みとなる。

KOTARO NUKAGA(天王洲) | First Exibition Rhizomatiks(仮)参考画像《particles 2021》2021 「ライゾマティクス_マルティプレックス」展示風景(東京都現代美術館、2021年) photo by Muryo Homma(Rhizomatiks)

 なお、TERRADA ART COMPLEX Iの3階にある「KOTARO NUKAGA(天王洲)」は「KOTARO NUKAGA Three(コタロウ ヌカガ スリー)」に改称。展覧会に加え、所属アーティストの作品を常設展示するビューイングルームの運営、現代美術の研究を担うラボの設立など、様々な企画を通じて、「鑑賞者を中心に、現代アートの在り方、考え方、楽しみ方を拡張する空間」として、更なる発展を続けるという。

 同ギャラリーディレクターの額賀古太郎は、今回の新たな展開について以下のようなメッセージを寄せている。

KOTARO NUKAGAは異文化が交差し多様な情報が発信される六本木と、新たな現代アートの中心地として注目される天王洲に拠点を置き、国内外の先鋭的なアーティストと共に独自性の高いギャラリープログラムを展開しています。アートは歴史や社会と対話し、批判的に私たちの既成概念に揺さぶりをかけるいっぽうで、領域横断的に科学や先端的のテクノロジーなどをも思考や表現の対象に取り込んでいきます。このような柔軟性をもちつつ、同時に高度に制度化された言説空間を構築する現代アートの領域で、私たちは様々な活動を通し、その文法を紐解いていきます。また、国内外の美術機関やコレクターなど、アートのエコシステムを構成する各コンポーネントと連動し積極的にアーティストの活動を支援しつつ、既存の枠組みを超えた試みやプロジェクトを共に推進していきます。KOTARO NUKAGAはアートと社会の曖昧な関係性の上で、アートを成立させる歴史的、文化的、科学的、美学的な文脈にアプローチし、過去を読み解き、いまをとらえ直し、未来についてしなやかに思索していきます。(プレスリリースより)

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