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特別展「志村ふくみ 100 歳記念 ―《秋霞》から《野の果て》まで―」(大倉集古館)開幕レポート。自然、物語、感情、すべてが染織になる

人間国宝の染織家・志村ふくみの足跡をたどる特別展「志村ふくみ 100 歳記念 ―《秋霞》から《野の果て》まで―」が、東京・虎ノ門の大倉集古館で開幕した。会期は2025年1月19日まで。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、右から志村ふくみ《舞姫》(2013)、《諸国遊行》(2014)、《流砂》(2008)

 東京・虎ノ門の大倉集古館で、人間国宝の染織家・志村ふくみの足跡をたどる特別展「志村ふくみ 100 歳記念 ―《秋霞》から《野の果て》まで―」が開幕した。会期は2025年1月19日まで。

 志村ふくみは1924年滋賀県生まれ。染織家・随筆家。今年100歳を迎えたいまも、自然にある無数の色を抽出して糸を染め織るという、人と自然が共生する営みに捧げる仕事を続ける人間国宝だ。

展示風景より、志村ふくみ《光の道》(1987)

 本展は志村の生い立ちや影響関係を紹介しつつ、初期の代表作《秋霞》から最新作《野の果て》までを6章に分けながら展示する、志村の仕事を総覧できる展覧会となっている。なお、会期途中に大幅な展示替えがあることを留意してほしい。

展示風景より、志村ふくみが使用した色糸

編集部

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