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WORLD REPORT

雑誌『美術手帖』で掲載中の「WORLD REPORT」をウェブ記事として公開。

SERIES / WORLD REPORT

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第35回

WORLD REPORT「クアラルンプール」:女性作家の再評価の波 ニルマラ・ドゥット回顧展

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年1月号の「クアラルンプール」では、その活動や作風が再評価されつつあるマレーシアのアーティスト、ニルマラ・ドゥットの仕事を通覧する「ニルマラ・ドゥット:ステートメント」展を紹介する。ドゥットが生涯をかけて向き合い、主張し続けてきたことは何か。現在の再評価への道のりを金井美樹が考察する。

2024.2.25
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第34回

WORLD REPORT「サンパウロ」:グローバルサウス台頭の時代、不可能を可能へと変える束縛からの解放

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年1月号の「サンパウロ」では、昨年同地で開催された第35回サンパウロ・ビエンナーレを紹介する。非白人キュレーターらによってグローバルサウスのアーティストを中心に構成されたこのビエンナーレは、既存の西洋的価値観に対しどのような声をあげたのか。仁尾帯刀が論じる。

2024.2.24
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第33回

WORLD REPORT「ベルリン」:時代を超える芸術表現 ドイツ表現主義と現代アートの対話

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年1月号の「ベルリン」では、ブリュッケ美術館で開催された「残された時間に対する現在の攻撃:戦争と抑圧の芸術的証言」展を紹介する。現在世界各地で起こっている戦争は、過去の戦争とどのように結びつき、鑑賞者に何を訴えかけるのか。展覧会を通じて河内秀子が考察する。

2024.2.23
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第32回

WORLD REPORT「ロンドン」:ひとつの都市とたくさんの現実 文化産業が招いた、政治とアートの乖離

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年1月号の「ロンドン」では、同地で開催された「ラゴス、ペッカム、繰り返す:湖巡礼の旅」展、「生きている家」、「私たちは、私たちが何者であるかによって構成される集団である」展の3つを紹介。展覧会を通じて浮き彫りになる、ロンドンの様々な実情や分別されたアートと政治との関係性に注目し、橘匡子が紐解いてゆく。

2024.2.22
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第31回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:観客を「当事者」へとシフトさせる、雄弁で現実的なインスタレーション

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年1月号の「ニューヨーク」では、2023年夏にニュー・ミュージアムで開催されたプエルトリコ出身の作家ペポン・オソリオの個展「マイ・ビーティング・ハート」を紹介。オソリオによるインスタレーションはどのような工程で制作され、鑑賞者にどのような視点をもたらしたのか。國上直子が考察する。

2024.2.21
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第30回

WORLD REPORT「ロサンゼルス」:国家や大陸、時代の枠組みを解体するブラック・コンテンポラリー・アート

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年10月号の「ロサンゼルス」では、「アフロ・アトランティック・ヒストリーズ」展、「ハンク・ウィリス・トーマス:私は川を知っている」展、マーティーン・シムズ「故郷では負け犬」展を紹介。ブラック・コンテンポラリー・アートの活発化と、そこで語られる多角的な視点に注目し、廣李果がリポートする。

2023.12.3
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第29回

WORLD REPORT「フェルクリゲン」:時代の終焉とその先へ ユリアン・ローゼフェルト大規模個展

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年10月号の「フェルクリゲン」では、映像アーティストのユリアン・ローゼフェルトの「私たちがいなくなったとき」展を取り上げる。産業革命の光と闇を背景に持つフェルクリンゲン製鉄所が会場となった本展の意義をライターの河内秀子が考察する。

2023.11.30
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第28回

WORLD REPORT「マンチェスター」:グローバル経済のもと、新たな「美しいゲーム」を求めて

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年10月号の「マンチェスター」では、マンチェスター国際フェスティバルの様子を橘匡子がお届けする。街を舞台とした協働プロジェクトや、ライアン・ガンダーによる人々の価値観に介入する作品など、マンチェスターという土地柄とそこに根付く経済システムに切り込む様々なアプローチを取り上げ紹介する。

2023.11.18
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第27回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:有色人作家、女性作家の展示の増加と分岐点に立つアメリカのアートシーン

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年10月号の「ニューヨーク」では、ジュアン・クイック=トゥ=シー・スミスの大回顧展やワンゲチ・ムトゥの個展を取り上げる。有色人作家や女性作家の展覧会が増えるニューヨークにおいて、アートシーンはどう向き合う必要があるのか。國上直子が考察する。

2023.11.11
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第26回

WORLD REPORT「光州」:Water:やわらかく浸食するひろがり──第14回光州ビエンナーレに流れる力

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年7月号の「光州」では、「第14回光州ビエンナーレ」を取り上げる。光州事件を歴史的背景とするこの地で、「soft and weak like water」をテーマにした国際展は、現在の地球や人間社会の在り方にどのような視点を提示するのか、石橋財団アーティゾン美術館学芸員の内海潤也が論じる。

2023.9.3
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第25回

WORLD REPORT「シャルジャ」:いま、歴史的に考えるこの世界と向き合う「コンタクト・ゾーン」

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年7月号の「シャルジャ」では、今年2月に開催された「第15回シャルジャ・ビエンナーレ」をリポートする。ポストインターネットやポストコロナ、ロシアによるウクライナ侵攻などの変化にさらされる不安定な現代において、ビエンナーレが何を提供できるのか。中東のシャルジャという土地ならではの事例を紹介する。

2023.9.3
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第24回

WORLD REPORT「サンパウロ」:アートを武器に闘うブラジル先住民たちのいま

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年7月号の「サンパウロ」では、サンパウロ美術館で開催された3つの先住民アート展や、モレイラ・サーレス財団による写真と映像の展覧会から、アートを武器に闘う先住民系アーティストらの姿やその取り組みを紹介する。

2023.9.2
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第23回

WORLD REPORT「ロンドン」:古代から現代、時代間の差異から見つめる。知と富をつくり出すプロセスと代償

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会を紹介。2023年7月号の「ロンドン」では、オリバー・ビアの「アルビオンの波」展、マイク・ネルソンの「絶滅を告げる指標」展、ヨハンナ・ビリングの「一瞬一瞬に起きていることが示される」展を取り上げる。現代の視点から歴史を紐解くアーティストらは、得られた記録や遺物をもとにどのように自身の作品へと昇華するのか。橘匡子がリポートする。

2023.8.13
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第22回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:テクノロジーとコンテクストの接続からイメージ「表現」の行方を考える

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年7月号の「ニューヨーク」は、写真専門のアートフェア「ザ・フォトグラフィー・ショー」や「NFT.NYC 2023」の事例を取り上げる。人工知能(AI)やNFTといった新たなテクノロジーと人間が紡ぎ出すコンテクストが融合することで、「表現」にどのような可能性を生み出すことができるのか、國上直子が考察する。

2023.8.12
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第21回

WORLD REPORT「クアラルンプール」:私的な記憶とコミュニティ。協働が生み出す新たな試み

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「クアラルンプール」では、昨年のドクメンタ15を受けてアートの視点を東南アジア・マレーシアに移したアート・ジャーナリストの金井美樹が、「労働と重量 旅する展覧会展」展や「プロジェクト555 長引くパンデミックの小さな観察」展、そしてマレーシアにおけるクリエイティブなコミュニティの事例を取り上げる。

2023.5.27
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第20回

WORLD REPORT「ベルリン」:壊れる既存の体制、枠組み モナ・ハトゥム回顧展

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「ベルリン」は、モナ・ハトゥムの回顧展「モナ・ハトゥム:身震いして」での抑圧や暴力を感じさせる彼女の作品を通じて、いま世界中で起きている体制の軋みと崩壊の予感に目を向ける。

2023.5.21
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第19回

WORLD REPORT「スコットランド」:クジラやイルカの声、軍用ソナーの音。島嶼を取り巻く海の音に耳を澄ます

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「スコットランド」では、1頭のクジラが漂着したことを契機に始まった、軍事演習が海域のクジラ類に与える影響を監視する「ヘブリディアン・ホエール・アンド・ドルフィン・トラスト」と、その物語を様々な視点や声で語らんとするアーティストによるプロジェクトを取り上げる。

2023.5.20
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第21回

WORLD REPORT「台南」:重層的な歴史とアイデンティティ。アートを通して共存を目指す芸術祭

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「台南」では、台湾南部の台南市で開催された、麻豆大地トリエンナーレ「曾文溪の千個のなまえ」を紹介。複雑なエスニシティと植民統治の歴史を持つ台湾のアイデンティティから、同地が抱える様々な問題をひも解いていく。

2023.5.19
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第18回

WORLD REPORT「ダブリン / ノッティンガム / ロンドン」:突然変異体となり抽象化する未来 地下空間から生まれる人類の創造力

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「ダブリン / ノッティンガム / ロンドン」では、「ゼノジェネシス」「地中の想像力」「博物館の収集物」といったテーマから歴史や課題をひも解く、各都市の展覧会を紹介する。

2023.5.14
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第17回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:協働により社会に居場所をつくる 有色人作家におけるコミュニティの重要性

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「ニューヨーク」では、ブラック・アートを発展させた先駆的なギャラリー「ジャスト・アバブ・ミッドタウン」がいかに有色人作家らに向けたコミュニティを形成してきたのかを検証する展覧会と、グッゲンハイム美術館でのニック・ケイブの初の回顧展を紹介。

2023.5.13