今年、東京の麻布台ヒルズで日本の初拠点をオープン予定のペース・ギャラリーが、9月にグランドオープンすることを発表した。正式なオープンに先立ち、7月6日〜8月17日に同スペースで特別内覧会を開催する。
この内覧会では、ギャラリーの1フロアをサロンスタイルで使い、作品を入れ替えながら展示。リンダ・ベングリス、ジャン・デュビュッフェ、アドルフ・ゴットリーブ、ロイ・ホロウェル、アリシャ・クワデ、ロバート・ナヴァ、ルイーズ・ネヴェルソン、クレス・オルデンバーグ、アダム・ペンドルトンなど、20世紀から現代作家まで約45点の作品を展示し、ギャラリーの幅広いプログラムを紹介する。
ペースは、今年東京での最初のプロジェクトとして、5月30日から麻布台ヒルズギャラリーでアレクサンダー・カルダーの個展「Calder: Un effet du japonais」を開催する。1930年代から1970年代にかけて制作された80点以上の作品を一堂に紹介し、カルダーの芸術と日本の伝統や美学との共鳴を探る。
また、ペースは7月4日〜7日に開催されるアートフェア「Tokyo Gendai」にも出展し、ロバート・ロンゴの作品を個展形式で紹介する。1970年代から80年代のピクチャーズ・ジェネレーションの中心人物であり、大規模でリアルな木炭画で知られるロンゴの新作および最近のドローイングや習作が展示される。
これらのプログラムについてペース・ギャラリーの社長サマンテ・ルベルは、「ペースの歴史におけるこのエキサイティングな新章が始まること、そしてペースのプログラムを通じて国際的なアート界を再び日本に紹介できることを楽しみにしている」とコメントしている。
なお、9月のこけら落とし展の詳細は追って発表される。