竹久夢二、百花繚乱。 初公開の自伝小説挿絵原画も含む500点超えの作品で、その全貌に迫る展覧会が開幕

大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の、過去最大規模の展覧会「千代田区×東京ステーションギャラリー 夢二繚乱」が、東京ステーションギャラリーで2018年5月19日から7月1日まで開催される。千代田区と同館が共催し、初公開を含む約500点の作品で夢二の全貌を紹介する本展の見どころをお届けする。

NEWS / EXHIBITION

戦前から戦後へ、 画風を変転させ続けた作家の全貌。 諏訪敦が見た、「阿部展也―あくなき越境者」展

戦前から戦後にかけての美術動向に大きな影響を与えた阿部展也(あべ・のぶや、1913-71)の大規模な回顧展が、広島市現代美術館で開催されている。戦前の前衛写真の運動において重要な役割を果たしたほか、シュルレアリスム、アンフォルメル、幾何学的抽象など、時代を追うごとに画風の変転を遂げた阿部。その歩みを総覧する本展に、画家の諏訪敦が迫る。

REVIEW

五月革命から50年。「小劇団」を構成するリリー・レイノー=ドゥヴァールの展覧会がASAKUSAで開催

友人や家族、自身が教える学生など、身近な人々と「小劇団」を疑似的に構成して作品を発表するフランスのリリー・レイノー=ドゥヴァールを招いた展覧会が、東京・ASAKUSAで開催される。会期は5月20日〜6月17日。本展はフランス・五月革命へのトリビュートイベント「第6回 哲学の夕べ —パリ五月革命をめぐって」の一環として企画されたもので、様々なイベントが予定されている。

NEWS / EXHIBITION

リクリット・ティラヴァーニャが 来日。カオス表参道で初の展覧会が開催

今年3月に東京・表参道にオープンしたファションとアートのコンセプトショップ「カオス表参道」。ここで初となる展覧会「Do We Dream Under the Same Sky?(僕らは同じ空の下で夢を見るのだろうか?)」が開催。リクリット・ティラヴァーニャとトーマス・ヴーが参加する。会期は6月8日〜24日。

NEWS / EXHIBITION

“南画の大成者”85年ぶりの大回顧展。 鈴木俊晴が見た「池大雅 天衣無縫の旅の画家」展

江戸時代中期、与謝蕪村とともに南画を大成させた池大雅(いけの・たいが)。京都に生まれ、日本各地を訪ね歩いた大雅の、初期から晩年にいたる代表作を一堂に集めた本展は、じつに85年ぶりの大回顧展だ。豊田市美術館学芸員の鈴木俊晴が、その今日的意義を問う。

REVIEW

落札総額約907.5億円。 ロックフェラーコレクションが 個人コレクションとして史上最高額を更新

故デイヴィッド・ロックフェラーとペギーよる美術品コレクションのオークションシリーズがクリスティーズですべて終了し、個人コレクションとして史上最高額となる落札総額8億3257万3469ドル(約907.5億円)、落札率100パーセントの快挙を達成した。これはチャリティ・オークションとしても史上最大規模となる(1ドル=109円換算)。

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古典落語や寓話から 生み出される新しい物語。 小林耕平展「あくび・指南」

インスタレーションを中心に制作する作家・小林耕平の個展「あくび・指南」が東京・天王洲の山本現代で開催中。本展では、東西に古くから伝わる古典落語や寓話などから着想を得たドローイングや、小林とデモンストレーターがそれらを鑑賞した際の対話の記録映像が発表されている。会期は5月26日まで。

NEWS / EXHIBITION

今年のテーマは「カトリック」。 宗教とファッションを読み解く展覧会、メトロポリタン美術館で開幕

アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館で、年に一度開催される服飾部門による展覧会が2018年5月10日に開幕した。タイトルは「天国の身体:ファッションとカトリックのイマジネーション」。ガラ・パーティーでの各国セレブリティたちによる華々しい宗教画モチーフのドレスアップも話題になった今年。その展覧会の内容とは?

NEWS / EXHIBITION

第18回

ミヤギフトシ連載18:『FINAL FANTASY X』『FINAL FANTASY XV』 余地のある世界

アーティストのミヤギフトシによる連載。今回からは本にとどまらず、映画、音楽、ゲームなど、さらに幅広い作品をレビューしていく。第18回で取り上げるのは、ミヤギが映像作品や小説で引用してきたRPG『FINAL FANTASY X』(FF10)『FINAL FANTASY XV』(FF15)。少年時代から熱中してきたゲームの世界観、そしてキャラクターのあり方から、ミヤギが感じ取ったものとは(※『FF10』『FF15』やFFシリーズのネタバレを含みます)。