
阪神間に生まれ、同時代に活躍した 対照的なふたりの巨匠。 長谷川新が見た、 「小磯良平と吉原治良」展
同時期に阪神間に生まれ、画家として活躍した小磯良平と吉原治良。人物画を得意とし、名実ともに日本を代表する画家となった小磯と、戦後日本の前衛美術を牽引した具体美術協会の主宰として、数多くの抽象絵画を手がけた吉原。対称的なふたりの画業を振り返る展覧会に、インディペンデント・キュレーターの長谷川新が迫る。

同時期に阪神間に生まれ、画家として活躍した小磯良平と吉原治良。人物画を得意とし、名実ともに日本を代表する画家となった小磯と、戦後日本の前衛美術を牽引した具体美術協会の主宰として、数多くの抽象絵画を手がけた吉原。対称的なふたりの画業を振り返る展覧会に、インディペンデント・キュレーターの長谷川新が迫る。

エキソニモの作品《ゴットは、存在する。》に関連する「ゴットを、信じる方法。」展が、京都のARTZONEにて開催される。会期は5月19日〜6月3日。

国内外での活動が注目を集めるアートユニット山下麻衣+小林直人の個展「自然観察」が、東京・南麻布のTakuro Someya Contemporary Artで開催される。山下+小林にとって TSCAでの個展は約7年ぶりとなる。会期は5月12日〜6月23日。

色の塊をキャンバスに乗せた立体的な「絵画」を展開するヘルベルト・ハマックの個展がケンジタキギャラリー東京および名古屋で同時期に開催される。日本でのハマックの個展は、2010年以来約8年ぶり。会期は5月23日〜6月30日(東京)、5月26日〜6月30日(名古屋)。

戦後まもなくアーティスト活動を開始し、最新技術を用いた表現を展開したことからメディアアートの先駆者とも言われる山口勝弘が5月2日、逝去した。

開催前から話題を集めていたディヴィッド・ロックフェラーとペギー夫人によるコレクション「ロックフェラーコレクション」シリーズ初回の落札結果が発表。落札総額は6億4613万ドル(約704億円)に達し、この時点でコレクションセールとしての最高落札総額を記録した。

バーナーで焦がした巨大な杉板と、木炭でモチーフのかたちを取りそれをうろこ状に線刻するという独自の手法で大作を生み出してきた岡村桂三郎。この岡村の新作を含む作品群を紹介する美術館個展「岡村桂三郎展−異境へ」を、太田市美術館・図書館学芸員の小金沢智がレビューする。

ストリートアーティスト Kenによる個展「ATTITUDE」が、東京・九段下の成山画廊にて開催される。会期は2018年5月21日~6月9日。

世界中の少数民族の姿を写真で切り取り、発信し続ける写真家・ヨシダナギ。その集大成とも言える作品集『HEROES』が刊行されたのにともない、同名の写真展「HEROES」は阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリーで開催される。会期は5月23日〜28日。

何千もの木片を釘や接着剤を一切使用せず、時間をかけて緻密に積み上げてゆく彫刻インスタレーションで知られる現代美術家、アニアス・ワイルダーの個展が大阪のアートコートギャラリーで開催される。会期は5月19日〜6月23日。

第8回
アーティスト・桑久保徹による連載の最終回。2018年1月、小山登美夫ギャラリー(東京)での個展で発表された「カレンダーシリーズ」は、桑久保が尊敬する画家の生涯をひとつのキャンバスに込めて描いたシリーズ。美術史の中にいる多くの作家から、桑久保の選んだピカソ、フェルメール、アンソール、セザンヌ、スーラ、ゴッホの6人を表現した。この連載では、その制作にいたった経緯や葛藤、各作家との対話で見えてきた感情、制作中のエピソードが織り込まれた個展のためのステートメントを、全8回にわたってお届けする。最後となる今回は、スーラとの対話から絵の完成まで、そして個展の搬入からスタートまで。

釜山国際芸術祭を前身に、2002年にスタートした「釜山ビエンナーレ」。この第9回となる「釜山ビエンナーレ2018」が、9月8日から11月11日にかけ2会場で開催される。

山口情報芸術センター[YCAM]が、映画監督の三宅唱との共同制作によるインスタレーション《ワールドツアー》を発表する展覧会を開催中。三宅やYCAMのスタッフらがスマートフォンで撮影した日常の映像をもとにした本作について、アニメーション評論家の土居伸彰が論じる。

今年で4回目を迎える、新潟市の「水と土の芸術祭」。地域に密着し、新潟の魅力を様々な企画によって知ることができる本芸術祭の詳細が発表された。芸術祭会期は2018年7月14日〜10月8日。

写真をとおして都市や建築をみつめる作家、飯沼珠実の個展「建築の瞬間 / momentary architecture」がポーラ美術館で開催される。過去の作品から、箱根の地を新たに撮り下ろした作品を展示。会期は2018年5月19日~7月16日。

東京大学中央食堂に展示されていた作家・宇佐美圭司による巨大絵画《きずな》が廃棄されたとして注目を集めていた件に関し、東京大学および東京大学消費生活協同組合は5月8日、廃棄処分を正式に認める謝罪文を公表した。

ファッションブランド・ロエベによる「ロエベ財団」が2016年に創設した「ロエベ クラフト プライズ」。第2回となるこのコンテストのファイナリスト30名から受賞者が決定し、5月3日に発表された。

女性の生き方が多様化し、社会全体でジェンダーに関する価値観や規範が大きく揺れ動いているいま、女性アーティスト・制作者・研究者は、どのようにキャリア構築を行っていけばいいのか。そして、それらの人々のキャリア構築について、芸術系大学ができることは何か。様々な分野で教鞭を執る女性教員が、それぞれの専門分野や大学での経験や知見を語り合うシンポジウムが5月26日、東京藝術大学にて開催される。

現代美術のキュレーターを主人公にした映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』が4月28日より公開されている。本作は、美術館を舞台に、現代美術あるいは人間の本質に迫る映画として話題を集め、第70回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。この映画を、東京都現代美術館学芸員として数々の展覧会を手がけてきた藪前知子がレビューする。

国内外で活躍する現代美術家・土屋信子の個展「30 Ways To Go To The Moon」が、東京・上野のSCAI THE BATHHOUSEで開催される。SCAI THE BATHHOUSEでの土屋の個展は、7年ぶり3回目。会期は2018年5月29日〜7月14日。