EXHIBITIONS

ウルス・フィッシャー「間違い探し - Spot the Difference」

©Urs Fischer

 ファーガス・マカフリー東京で、ウルス・フィッシャーによる個展「間違い探し - Spot the Difference」が開催されている。

 ウルス・フィッシャーは1973年スイス・チューリッヒ生まれ。同地のSchule für Gestaltungで写真を学んだ。これまで国際的に展覧会を開催しており、その作品は世界各地の主要な公私コレクションに収蔵されている。現在はロサンゼルスを拠点に活動している。

 フィッシャーは、ユーモアやありえなさを想起させる要素を用いながら、それらを無邪気さという装いのなかに包み込みながら、絵画や彫刻をめぐる本質的かつ哲学的な問いを喚起する。本展では、「間違い探し」の遊びに由来する展覧会タイトルのもと、時代を超える実存的なテーマに着目する。蝋によって形づくられ、やがて溶解していく作品と、ブロンズに鋳造され恒久的なものとして提示される作品を展示している。

 また、ハイカルチャーとキッチュ、永続性と一時性、精神と身体、真実と欺瞞といった二項対立を探求する制作を通して、その実践が既存の期待を裏切り、現代美術の分類を超越してきた点を紹介する。

 加えて、今回の展示の構想はギャラリーの建築的構造を中心に組み立てられており、メインギャラリーと未完成の地下空間の関係に注目することで、意識と無意識の心理へと分け入る契機となっている。