舞踏家・室伏鴻への眼差しと応答。北千住BUoYにて写真家・平澤賢治の個展が開催

舞踏家・室伏鴻の残した資料を整理するとともに、研究を中心に活動を展開してきた室伏鴻アーカイブ。その活動の一環として、写真家・平澤賢治による展覧会「EN」が北千住のアートスペース「BUoY」にて開催される。会期は8月30日〜9月9日。

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 舞踏家・室伏鴻の活動を追う室伏鴻アーカイブは、2018年3月から室伏の研究プロジェクト「Responding to Ko Murobushi」を展開。世界各国からダンサー11名が招聘されたほか、ダンス研究者や批評家、フランス文学者によるトークセッションや、室伏の映像アーカイブの上映会など様々な取り組みを行っている。

 その活動の一環として、5月に来日したフランスのダンサーであるファニー・セージを写真家の平澤賢治が撮影。その写真作品が平澤の個展「EN」にて発表される。

 招聘されたダンサーたちは、室伏についての2週間のリサーチを経てパフォーマンスとして「応答」する。平澤が撮影したのはその「応答」の瞬間だ。

 平澤賢治は1982年東京都生まれの写真家。2006年に慶應義塾大学環境情報学部卒業後、スタジオ勤務を経て渡英。11年に写真集『CELEBRITY』(Bemojake)を発表し、ロンドンのギャラリーKK Outletにて同タイトルの個展を開催。以後、その作品が写真雑誌の表紙を飾るなど活動の幅を広げ、16年には新作の「HORSE」シリーズがISSEY MIYAKE MEN 2016年秋冬コレクションに起用されるなど多分野から注目を集めている写真家だ。16年にRoyal College of Art 写真専攻修士課程を修了し、現在は東京とロンドンを拠点に活動している。

 また、本展のキュレーションは黒沢聖覇が担当。平澤とセージによる、室伏への「応答」を目撃できる。

編集部

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