
ミリアム・カーンの絵画はなぜ元市議会議員に攻撃されたのか?
パリで開催中のミリアム・カーンの個展で、展示中の作品に塗料がかけられる事件が起こった。被害にあった《FUCK ABSTRACTION !》を、小児性愛を表すものとし不快に思った元国民戦線党の議員が汚損した。展示の内容と事件の経緯、美術館の対応について、現地からリポートする。

パリで開催中のミリアム・カーンの個展で、展示中の作品に塗料がかけられる事件が起こった。被害にあった《FUCK ABSTRACTION !》を、小児性愛を表すものとし不快に思った元国民戦線党の議員が汚損した。展示の内容と事件の経緯、美術館の対応について、現地からリポートする。

毎年5月18日は「国際博物館の日」。これは博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(国際博物館会議)によって1977年に制定されたものだ。同日は国内においても各地の博物館・美術館が常設展の無料公開や関連イベントの実施が予定されているため、その一部をピックアップして紹介する。※予定は変更となる可能性があるため、来館前には必ず各館の公式ウェブサイトで確認してほしい。

「ノニーン(no niin)」とは、フィンランド人が毎日使っている「相づち」のような言葉。「ノニーン」をタイトルに、スウェーデン国立美術館館長のスサンナ・ペッテルソンと文化プロデューサーの迫村裕子はフィンランドの文化を紹介する2冊の書籍を共著している。今年1月に刊行された第2冊『ノニーン! 幸せ気分はフィンランド流』では、ふたりの専門分野である「アート」にフォーカスし、生活の知恵や仕事のスタイルなどを対話型の文章で綴る。同シリーズを手掛かりに、人生を芸術的に、幸せにするための方法を著者のふたりに聞いた。

ニュースや戦争を描いた作品に触れ、過去、現在のアーティストが「出来事との距離」にいかに向き合ってきたかを探る「出来事との距離―描かれたニュース・戦争・日常」展が東京・町田市の町田市立国際版画美術館で開催される。会期は6月3日〜7月17日。

第15回
美術館の学芸員(キュレーター)が、自身の手がけた展覧会について語る「Curator's Voice」。第15回は、プロダクトデザインのオリジナリティに注目し、その魅力や可能性を伝えることをテーマとした21_21 DESIGN SIGHTの企画展「The Original」をピックアップする。展覧会ディレクターを務めた土田貴宏が、デザインジャーナリストならではのアプローチによる展覧会設計や各所で言及されているデザインミュージアムへの意識を語った。

第17回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「ニューヨーク」では、ブラック・アートを発展させた先駆的なギャラリー「ジャスト・アバブ・ミッドタウン」がいかに有色人作家らに向けたコミュニティを形成してきたのかを検証する展覧会と、グッゲンハイム美術館でのニック・ケイブの初の回顧展を紹介。

北海道を拠点に活動する現代美術家・SHINSAKU DWの個展「404 NOT FOUND」が東京都・池尻大橋のOFS GALLERYで5月28日まで開催中。在廊していた作家との交わした会話も含めて、会場の様子をレポートする。

今週開幕/閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

プラダが手がけるカルチャーイベント「PRADA MODE TOKYO」が2日間の幕を開けた。展示やトーク、音楽、フードなど様々なプログラムで構成されるこのイベントは、いかに実現したのか?

人と「マテリアル」のつながりを、地球をめぐる果てしなく広大な物語から読み解き、再発見することを試みる企画展「Material, or 」が東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。会期は7月14日〜11月5日。

大規模な改修工事のために休館を予定しているポンピドゥー・センターが、新たな休館期間を発表した。2025年末から約5年間の休館となる。

アート・バーゼルの主催により、昨年パリで初めて開催されたアートフェア「Paris+ par Art Basel」。その2回目となる2023年版は、出展ギャラリーのラインナップを発表した。

京都・左京区にブックディレクター・幅允孝による私設図書室「鈍考」と、喫茶室「喫茶 芳」がオープンする。

世界的なアーティストであり、環境問題へも高い関心を示すアーティスト、オラファー・エリアソン。その「作品」とも言えるプロダクトが、イケアで買えるのをご存知だろうか?

ルイーズ・ブルジョワの代表作である蜘蛛の彫刻《Spider》(1996)が、5月18日にサザビーズ・ニューヨークのオークションに出品される。3000万ドル〜4000万ドル(約40億5000万円〜54億円)の予想落札額で落札されれば、アーティストのオークション記録を更新することとなる。

昨年2月から約600点の作品をコレクションした植島幹九郎。そのコレクションから21点の作品を精選して紹介する展覧会がフィリップス東京のオフィスでスタートした。

Hender Scheme(エンダースキーマ)が運営する東京・蔵前のオルタナティブスペース「隙間」で、パリを拠点に活動するジュリアン・コロンビエの個展「Hopepunk」が開催される。会期は5月20日〜28日。

新石器時代や古代ギリシャの壺に使われたものと同じ材料を使い、動物のイメージを作品化し続けるアーティスト、ステファニー・クエール。その新作個展「Animal Instinct」が、東京・神宮前のGallery 38で開催される。会期は5月11日〜6月25日。

ロンドンを起点とするホスピタル・ルームズは、精神疾患患者を専門とする病院内をアートで飾るチャリティ団体だ。2016年の設立以来アントニー・ゴームリー、ガヴィン・ターク、ジュリアン・オピーらを筆頭に、多くのアーティストの協力を得て数々のコラボレーションを進めてきた。今年7年目を迎え、ますます活動の幅を広げている同団体の設立者ティム・A・ショウとニーヴ・ホワイトに話を聞いた。

「異彩を、 放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット「ヘラルボニー」が、三井住友銀行東館1階のアース・ガーデンで、16作家による展覧会「ART IN YOU アートはあなたの中にある」を開催する。会期は5月20日〜6月17日。