AdvertisementAdvertisement
  • HOME
  • MAGAZINE
  • INTERVIEW
  • 「美術館を世界に宣伝」。マウリッツハイス美術館の海外営業部…
2023.10.22

「美術館を世界に宣伝」。マウリッツハイス美術館の海外営業部長・シモーネ・ホレンが語る営業戦略

17世紀のオランダ絵画を代表するレンブラントやフェルメールをはじめとする巨匠作品を所蔵するマウリッツハイス美術館で20年以上勤務する海外営業部長のシモーネ・ホレン。補助金頼りの美術館運営が困難ななか、世界有数の美術館はどのように新たな顧客やパートナーにアプローチし、企画を実現しているのか。マウリッツハイス美術館の国際営業部門の設立から現在まで、営業活動と開発部門を率いる同氏に話を聞いた。

聞き手=貝谷若菜

シモーネ・ホレン
前へ
次へ

「美術館営業の世界」に必要なこととは?

──マウリッツハイス美術館の営業部門は、ほかのオランダの代表的な博物館と比較すると新しく設立されたと伺いました。営業部門が設置されるまでの経緯を簡単にお聞かせください。

 私がマウリッツハイス美術館に就職した2003年には、営業部門はまだなかったということをお伝えしておく必要があるかと思います。当時、アムステルダム国立美術館やアムステルダム市立美術館などのオランダの主要な博物館には、すでに営業部門がありましたが、当館はコレクションの展示を行っている小規模な美術館でした。私はマーケティング・コミュニケーション部門の社員として就職し、3年ほど団体予約や電話対応などを担当しました。その後、理事会が建物の改修と増築を決定し、工事を経て、美術館は2014年にリニューアルオープンしました。増築の結果、近代的なイベントルームができたので、イベント部長を経て、国際的な市場への進出を機に海外営業部長に任命されました。それ以前は、国外からのツアー予約はあったものの、当館として新たな顧客やパートナーにアプローチすることはなかったのです。

マウリッツハイス美術館
マウリッツハイス美術館のイベントルーム

──美術館の営業活動と聞くと馴染みのない方も多いかと思うので、海外営業部長としてのあなたの役割と責任について、お聞かせいただけますか?