デザイナーで、英国文化最大の立役者。サー・テレンス・コンランの功績を紹介する展覧会が東京ステーションギャラリーで開催へ

イギリスの生活文化を変えたと言われるデザイナー、サー・テレンス・コンランの世界観とその功績を紹介する展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする[仮称]」が東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで開催される。

サー・テレンス・コンラン バートンコート自邸にて 2011 Photo=Julian Broad

 戦後の英国文化最大の立役者とも称されるデザイナーのサー・テレンス・コンラン(1931〜2020)。イギリスの生活文化を変えたと言われるコンランの世界観とその功績を紹介する展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする[仮称]」が東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで開催される。会期は2024年10月12日〜2025年1月5日

 コンランは1940年代末からデザイナー・家具などのつくり手として活動し、64年にはライフスタイルを提案しつつプロダクトを販売する、ショップ「habitat(ハビタ)」の先駆的経営に成功した。現在のセレクトショップや、モダン・ブリティッシュと称された新しい料理スタイルのレストラン経営、都市開発プロジェクトやデザインミュージアムの設立、多数の著作など、ほぼ半世紀にわたってそのデザイン理念を精力的に実践し、世界中に影響を与えてきた。

 日本で知られるようになったのは、1994年に西新宿にオープンした「ザ・コンランショップ」の影響が大きい。バブル直後の日本において、建築・デザインブームの火付け役となった人物でもある。

 本展は、コンランが提案し続けた「生活の質に意識的になること」によって、誰でも入手可能であるモダンなライフスタイルや、「PLAIN, SIMPLE, USEFUL(無駄なく、シンプル、機能的)」をキーワードに、様々な資料やインスタレーションを用いてコンランの世界観とその功績を紹介するものだ。

 英国の生活文化を変えたといわれるコンランのメッセージとも言える本展。今後発表される会場構成も注目したいポイントだ。

編集部

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