東京を舞台に、アート、デザイン、インテリア、ファッションなど多彩なジャンルをリードする才能が集結し、都内各所で展開するデザイン・アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2023」 が開催。今年のテーマは「Sparks 〜思考の解放〜」。会場となるエリアでは、過去最多となる108展示による作品・コンテンツが世界中から集結する。会期は10月20日〜29日。
例えば、オフィシャル会場のひとつとなる東京・北青山のエスコルテ青山ビルでは、デンマークの家具ブランド「Muuto」の魅⼒を味わえるポップアップストアを中⼼に、国内外から集まった注目のクリエイターらの最新のクリエイティブを堪能できる展覧会「DESIGNART GALLERY」が開催される。
また、SANLORENZO JAPANが展開するラグジュアリー空間を体感できる「SANLORENZO LOUNGE」では、世界的デザイナー、パトリシア・ウルキオラが手がける家具ブランド「MOROSO」や、ヨットのアウトドア・ファニチャ ーとして起用される「Paola Lenti」を特別展示。空間デザインには、2021年のUNDER 30にも選出されたインテリアデザイナー・進藤篤を起用し、コロナ禍で大量に消費され、行き場をなくしたアクリル板を再利用したインスタレーションも展開される。
参加クリエイターは、Muuto、SANLORENZO JAPAN(MOROSO・Paola Lenti)、Ambientec 、RECONC 、h220430 Satoshi Itasaka、Denis Guidone x Y.S.M.、Gwenael Nicolas、Tokio.、編阿弥、Original Kolor Design、WASARA。
同じく北青山のワールド北青山ビルでは、DESIGNART TOKYOのオフィシャルエキシビション「ASIA CREATIVE RELATION」が開催予定だ。毎年テーマが設けられる本展。今年は2050年という未来を見つめ、アジアを担う未来のデザイナーが集結する。ゲストキュレーターは、アジア太平洋地域のデザインに特化したメディア「Design Anthology」の編集長であるスージー・アネッタ(Suzy Annetta)。
参加クリエイターは、AtMa(日本)、Bumki Song(韓国)、CLEVERCLAIRE(韓国)、Curiosity(日本)、Dongwook Choi(韓国)、Funi Ding(香港)、Kairo Kusamoto(日本)、Kodai Iwamoto(日本)、OPEN OBJECT(中国)、PAN-PROJECTS + REMARE(日本)、Pili Wu(台湾)、Ryosuke Harashima(日本)、SDANLEY DESIGN WORKS(台湾)、Shizuka Tatsuno (日本)、Studio Orijeen(韓国)、Studio Osoh(韓国)、Takuto Ohta(日本)、Yosuke Matsushita(日本)、we+(日本)、Zougei Hiroyuki Nishimura(日本)。
同イベントのオフィシャンパーニュである「ペリエ ジュエ」は、新進気鋭のメキシコ人デザイナーであるフェルナンド・ラポッセとのコラボレーション作品「SEEDS OF LIFE」を初公開する。
このコラボレーションにおいてラポッセは、受粉をはじめとする生態系における一連の関係において、花が果たす重要な役割に焦点を当て、インスタレーション《SEEDS OF LIFE》を制作。作品を通じて、自然をあらためて見つめ直すことの重要性を提唱するという。
東京・神宮前に今年8月にプレオープンしたミントデザインズ青山店の「CORNER GALLERY」では、Leo Kodaによる新作「In Fill Out」が展示される。これは、3Dプリントならではの「インフィル」という内部構造に着目し、ユニークな色と形を生み出すプロジェクトで、会場では、ミントデザインズの23年秋冬テーマにあわせた、コラボレーション作品も販売予定だ。
ほかにも、荒川技研工業株式会社の本社である表参道ショールームでは、独自の思想で創造された繊細な作品群を展示する「TIERS GALLERY」が開催。西武渋谷店モヴィーダ館7階では、実験的なものづくりのプロダクトを中心とした展示が複数開催を予定している。