
[ARTIST IN FOCUS]テリー・ウィンタース:生命の情報と絵画の物質性によって積層される、豊かなイメージの時空間
自然界に存在する生命の情報とシステムから想像されるイメージを、抽象絵画表現によって描き出す画家テリー・ウィンタース。「IMAGESPACE」と名付けられた東京での個展に際して、その作品に潜む、生命と情報、世界と絵画の抽象性、そしてイメージの空間性について話を聞いた。
SERIES
ARTIST IN FOCUS
雑誌『美術手帖』の「ARTIST IN FOCUS」では、新進気鋭のアーティストを取り上げ、その創作の源泉や人物像を探っていきます。
自然界に存在する生命の情報とシステムから想像されるイメージを、抽象絵画表現によって描き出す画家テリー・ウィンタース。「IMAGESPACE」と名付けられた東京での個展に際して、その作品に潜む、生命と情報、世界と絵画の抽象性、そしてイメージの空間性について話を聞いた。
国内外の各地に根差した工芸と歴史、生活と密接に関わる政治との関係性に着目し、主に染織技法を用いた作品を発表してきた遠藤薫。石垣島で制作した丸木舟を発表した大阪中之島美術館での個展を終えた作家に、沖縄の工芸に潜む歴史背景や、作家の考える「工芸」について話を聞いた。
これまで映像作品を多く手がけてきた百瀬文が、十和田市現代美術館での個展「口を寄せる」で、「声」をテーマに取り組んだ新作はサウンドインスタレーション。自身の関心の柱を螺旋状にめぐっているという作家に、これまでの作品との関連と現在の関心を聞いた。
今冬、東京での《基地のある風景》シリーズの発表が続いている石垣克子。1991年の卒業制作で風景画を描き、その後、沖縄で様々な表現を精力的に続けながら、2017年から、再び「現風景」としての風景画に取り組んでいる作家に話を聞いた。
詩や映像制作など、メディアを横断して活動するアーティスト、青柳菜摘。2022年の9月から12月にかけて、青森県十和田市のまちなか6ヶ所で映像インスタレーションを展示。青柳作品を見続ける松井茂が、実際にそれらの会場を回り、本人との対話を経て、その作品世界を論じる。
具象と抽象、平面と立体などの異なる表現形態を横断しつつ、色彩鮮やかなストライプを特徴とした絵画シリーズを手がける今井俊介。初期から最新作まで「スカート」をモチーフした絵画群で構成した、美術館での初個展に際して、長年向き合う絵画、そしてその制作方法について話を聞いた。
銀座メゾンエルメス「フォーラム」は強い日の光が差し込み、写真の展示がむずかしいと言われてきた。そうした環境下で田口和奈は、どんな展示をおこなったのか。その作家像について、同じく作家であり、長年、田口の作品を見続けてきた岩永忠すけ、松原壮志朗と、進行に同展キュレーターの説田礼子も加わり、対話してもらった。
国内美術館での初の個展を開催した画家・工藤麻紀子。20年にわたって、少しずつ画風を変化させながら、夢と現実が混在する風景を描いてきた。現在の日本のペインティングを語るうえで欠かせない存在となった作家に話を聞いた。
大都市近郊の風景やフリーターの若者たちなどをモチーフに、厚塗りの油絵具で対象を描き出す富田直樹。約2年半ぶりとなったMAHO KUBOTA GALLERY での新作展に際して、これまでの作品に通底するテーマや制作の背景について話を聞いた。
展示の主体である作家の身体を、自ら対象化することで、展覧会や演劇における形式を攪拌させるパフォーマンスを生み出す小寺創太。Token Art Centerでの個展「調教都市」に際して、彼が考える作品、作家、鑑賞者の関係、そこに潜む倒錯や倫理について話を聞いた。