SERIES ARTIST IN FOCUS

雑誌『美術手帖』の「ARTIST IN FOCUS」では、新進気鋭のアーティストを取り上げ、その創作の源泉や人物像を探っていきます。

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第24回

[ARTIST IN FOCUS]久保寛子:路上の素材が導く、権威への抵抗と神話の断片

ブルーシートや鉄、コンクリートなどの工業製品を用いた彫刻作品を制作し、各地の芸術祭を中心に大規模なインスタレーション作品を発表している久保寛子。これまでも主題としてきた「ゴッデス(女神)」をタイトルに掲げた個展の開催を機に、彫刻制作をめぐる思考とその精神性を聞いた。

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第23回

[ARTIST IN FOCUS]横山奈美:言葉の意味を探し求め、他者の肖像として絵画を描く

ネオン管を克明に描くシリーズを発表してきた横山奈美。「遠くの誰かを思い出す」と題されたケンジタキギャラリー 六本木での個展では、インドでの滞在を通して制作された新作絵画を発表。これまでの「ネオン」シリーズの変遷と、その背景にある考えについて話を聞いた。

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第22回

[ARTIST IN FOCUS]ケイト・ニュービー:空間の拡張と協働がもたらす自然環境との新たな関係性

鑑賞者と作品を取りまく空間や場所の観察を起点に、セラミックなどの自然の要素を作品に取り入れるケイト・ニュービー。昨秋より、東京での展示の機会が続いた作家に、制作へのアプローチ方法と作品の意図、そして多くの滞在制作を経た現在の関心について、話を聞いた。

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第21回

[ARTIST IN FOCUS]オープン・グループ:戦争と難民の時代に人々の交感と共生の方法を探求する

オープン・グループは、ウクライナのアート・コレクティブである。参加型プロジェクトによって開かれた場をつくり、人々の緩やかな結びつきを追求する。横浜トリエンナーレとヴェネチア・ビエンナーレで作品を公開した彼らに、戦争、コミュニケーション、移民などのテーマについて話を聞いた。 

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第20回

[ARTIST IN FOCUS]照屋勇賢:ポップ・アートを通じた批判的な眼差しが持つ両義性

既製品や身近なオブジェクトを用いた作品をはじめ、自身の生まれ故郷である沖縄が抱える複雑な問題や固有の歴史を映し出した作品を発表してきた照屋勇賢。沖縄では初となる大規模個展を沖縄県立博物館・美術館にて開催した作家に、これまでの歩みと、多様なテーマや表現手段の基盤となる考えを聞いた。

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第18回

[ARTIST IN FOCUS]寺内曜子:成るべくして出てくる形で伝える世界に対立は存在しないということ

「私たちは部分しか見ることができない」ということをテーマに、ミニマムな形や場所性を生かしたインスタレーションで、世界との関係を体感させる作品を展開してきた寺内曜子。新作の発表が続くいま、改めて寺内の制作を貫いているコンセプトの核心に迫る。

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第17回

[ARTIST IN FOCUS]小田原のどか:実践と理論のあいだで「彫刻」の可能性を拡張する

彫刻家として活動しながら、彫刻研究者、評論家、出版社代表と多彩な顔を持つ小田原のどか。2023年秋、つなぎ美術館(熊本)での個展で住民参画型の「彫刻選挙」を企画した作家に、これまでの活動に通底する「彫刻」というテーマや、現在の関心と意識について話を聞いた。

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第16回

[ARTIST IN FOCUS]キュンチョメ:世界への愛と祈りを通じた幸福の探究

国内外各地に中長期にわたり滞在し、社会問題や自然災害について主に映像インスタレーション作品として発表してきたキュンチョメ。フィリピンやハワイの海で制作された新作で構成した、公立美術館での初個展に際して、近年の心境の変化や制作の背景、そして2人が目指す「幸福」について話を聞いた。

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第15回

[ARTIST IN FOCUS]鈴木ヒラク:ドローイングが拓く未知の領野との対話

ドローイングと言語との関係を主題に、平面・彫刻・映像・パフォーマンスなどを手がけ、ドローイングの概念を拡張する制作活動を展開している鈴木ヒラク。自身のドローイング論集刊行と合わせて群馬県立近代美術館で個展を開催中の作家に、近況とともに制作をめぐる思考の一端を聞いた。

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第14回

[ARTIST IN FOCUS]ローレン・クイン:意味を追い求め、太陽を見つめ、湧き上がっては底をつく

多様な手法と引用を駆使し、新たな抽象表現主義的絵画を打ち出す若き画家ローレン・クイン。Blum & Poe東京での「Salon Real」と題された日本初個展を機に、創作過程、抽象と具象の関係性、ジェンダー、そして歴史との対話について話を聞いた。

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第13回

[ARTIST IN FOCUS]ケニー・シャーフ:ポップ・シュルレアリズムの無意識が路地のゴミから見つけた、内なる宇宙

1980年代のニューヨークにおいてストリートとポップの系譜に基づいた表現で、独自のポジションを築いてきたケニー・シャーフ。日本では30年ぶりとなる新作個展に合わせて、ニューヨークの路上で出会い、いまも追い続けているヴィジョンについて話を聞いた。

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第12回

[ARTIST IN FOCUS]ルビー・ネリ:回り道を楽しみながら、カテゴリーから自由になる

サンフランシスコ・ベイエリアのアート・ムーブメントや、ストリートアートなど様々な表現から影響を受けつつ、女性をモチーフとした立体作品をつくり出すルビー・ネリ。日本での初個展に際して、制作のルーツやその柔軟な思考法について話を聞いた。

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第10回

[ARTIST IN FOCUS]テリー・ウィンタース:生命の情報と絵画の物質性によって積層される、豊かなイメージの時空間

自然界に存在する生命の情報とシステムから想像されるイメージを、抽象絵画表現によって描き出す画家テリー・ウィンタース。「IMAGESPACE」と名付けられた東京での個展に際して、その作品に潜む、生命と情報、世界と絵画の抽象性、そしてイメージの空間性について話を聞いた。

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第9回

[ARTIST IN FOCUS]遠藤薫:弱さゆえに逞しい、「工芸の両義性」が生み出すもの

国内外の各地に根差した工芸と歴史、生活と密接に関わる政治との関係性に着目し、主に染織技法を用いた作品を発表してきた遠藤薫。石垣島で制作した丸木舟を発表した大阪中之島美術館での個展を終えた作家に、沖縄の工芸に潜む歴史背景や、作家の考える「工芸」について話を聞いた。

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第8回

[ARTIST IN FOCUS] 百瀬文:孤独な身体が発する声に耳を澄ませて

これまで映像作品を多く手がけてきた百瀬文が、十和田市現代美術館での個展「口を寄せる」で、「声」をテーマに取り組んだ新作はサウンドインスタレーション。自身の関心の柱を螺旋状にめぐっているという作家に、これまでの作品との関連と現在の関心を聞いた。

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第7回

[ARTIST IN FOCUS] 石垣克子:描くことを通じて思いを交換してきた行為の先にたどり着いた「現風景」

今冬、東京での《基地のある風景》シリーズの発表が続いている石垣克子。1991年の卒業制作で風景画を描き、その後、沖縄で様々な表現を精力的に続けながら、2017年から、再び「現風景」としての風景画に取り組んでいる作家に話を聞いた。

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第6回

[ARTIST IN FOCUS] 青柳菜摘:始まりの現象──「唯ブツ論⇄もの語り」の世界

詩や映像制作など、メディアを横断して活動するアーティスト、青柳菜摘。2022年の9月から12月にかけて、青森県十和田市のまちなか6ヶ所で映像インスタレーションを展示。青柳作品を見続ける松井茂が、実際にそれらの会場を回り、本人との対話を経て、その作品世界を論じる。

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第5回

[ARTIST IN FOCUS] 今井俊介:スカートは風景であり、風景はスカートでもある

具象と抽象、平面と立体などの異なる表現形態を横断しつつ、色彩鮮やかなストライプを特徴とした絵画シリーズを手がける今井俊介。初期から最新作まで「スカート」をモチーフした絵画群で構成した、美術館での初個展に際して、長年向き合う絵画、そしてその制作方法について話を聞いた。

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