世界一高い教会建築へ。着工から140年、《サグラダ・ファミリア》でメインタワー「イエスの塔」が完成

スペイン・バルセロナの《サグラダ・ファミリア》(1882)で、建築家アントニ・ガウディの没後100年を記念するミサが行われ、メインタワーである「イエスの塔」の完成を祝福した。高さ172.5メートルに達するこの塔の完成により、同建築は世界でもっとも高い教会建築となった。

《サグラダ・ファミリア》 Església de Barcelona

 スペインのバルセロナを象徴する建築《サグラダ・ファミリア》(1882)で、6月10日、アントニ・ガウディ(1852〜1926)の没後100年を記念するミサが執り行われた。本式典にはローマ教皇レオ14世が参列し、メインタワーとなる「イエスの塔」の新たな完成を祝福。教皇が同建築を訪問するのは、ヨハネ・パウロ2世(1920〜2005)、ベネディクト16世(1927〜2022)に次いで史上3人目となる。式典を前に教皇は地下聖堂を訪れ、教会の建設に生涯を捧げたガウディの墓前で祈りを捧げた。

ミサでのローマ教皇レオ14世 Església de Barcelona

空を貫く172.5メートルの塔

 午後8時より始まったミサは、聖堂の内外に集まった約8500人の参列者とともに進行し、ガウディ没後100年のハイライトとなる「イエスの塔」の完成を盛大に祝福した。

6月10日に《サグラダ・ファミリア》で行われたミサの様子 Església de Barcelona
6月10日に《サグラダ・ファミリア》で行われたミサの様子 Església de Barcelona

 「イエスの塔」は同建築の中心に位置し、12の面を持つ巨大な構造物。2018年10月16日に地上85メートルの高さからパネルの設置が開始され、本塔の完成によって《サグラダ・ファミリア》は世界でもっとも高い教会建築となった。高さ172.5メートルに達する同塔の周囲には、橋で結ばれた4つの「福音書の塔」と、内部で接続される「聖母マリアの塔」が配置されており、壮大な群塔を形成している。

「昼夜を問わず輝く」十字架

イエスの塔の最上部にある十字架 Església de Barcelona
《サグラダファミリア》上部の群塔 Església de Barcelona

 イエスの塔の最上部には、高さ17メートル、幅13.5メートルに及ぶ四本腕の立体的な十字架がそびえ立つ。ガウディ自身が「昼夜を問わず輝くこと」を望んだとされるこの十字架は、風雨に耐えうるガラスと白いエナメルセラミックタイルで覆われており、夜間は周囲の塔のスポットライトでライトアップされる。十字架の内部には、イタリアのアーティスト、アンドレア・マストロヴィートによる《神の子羊》(2026)の彫刻が、ガウディの原案にもとづいて収められた。

 祝福ミサの後には、光と色彩を用いた演出が行われ、十字架への初の点灯も実施。さらにドローンを活用した光のショーが夜空を彩り、ガウディの姿とともに「まず愛、次に技術」という彼の言葉が描き出された。式典の最後には、教皇によって本訪問を記念するプレートの除幕式も行われている。

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