第25回

櫛野展正連載25:アウトサイドの隣人たち たちあがれミューズ

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第25回は、日本神話における性器のシンボリズムを研究する文学研究者・深沢佳那子を紹介する。

2700年前の死の瞬間を「再現/再演」する。 相馬千秋が見た、藤井光のアテネ最新作 《第一の事実》

アテネのオナシス文化センターで毎年5月に開催されている、国際演劇祭「ファースト・フォード・フェスティバル(FFF)」。ここで発表された藤井光の最新作である演劇的インスタレーションについて、演劇とアートを横断して活動するアートプロデューサー・相馬千秋が考察する。

REVIEW

「動画素材の量り売り」の実践とは? 長谷川新が見た、「芸宿を送る会」での カタルシスの岸辺の挑戦

金沢市内のオルタナティブ・スペース「芸宿」が建物取壊しに伴い移転することとなった。それに際し催されたクロージングイベントで、カタルシスの岸辺が「動画の量り売り」を実践。このパフォーマンスについて、インディペンデント・キュレーターの長谷川新が迫る。

REVIEW

落合陽一が語る古典美とメディア・アートの接続。最新個展「山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」で見せるものとは?

メディア・アーティストとして数々の作品を手がけてきた落合陽一。その最新作を展示した個展「山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」展が東京・表参道のEYE OF GYREで6月28日まで開催されている。様々な領域で活躍する落合は、なぜアートをつくり続けるのか? そのテーマと理由とは? 会場で本人に話を聞いた。

INTERVIEW

謎のアーティスティッククルー、 「SOULFUL BROTHERS」が 芸術祭後の会場で「情」を考察。 山本篤の未公開作品20点を展示

あいちトリエンナーレ2013の会場のひとつであった旧豊橋駅前文化ホールを舞台に、アートプロジェクト「あしたの情」が7月7日、8日の2日間にわたり開催される。本プロジェクトは、謎のアーティスティッククルー「SOULFUL BROTHERS」の企画により、美術家の山本篤とコーディネーターの加藤慶の2名が、芸術祭後の会場でこれからの「情」のあり方について考察するというもの。

NEWS / EXHIBITION

コーネリアスの音楽から作品を制作。中村勇吾ディレクションの「AUDIO ARCHITECTURE展」が21_21 DESIGN SIGHTで開催

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、中村勇吾が展覧会ディレクターを務める展覧会「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」が開催される。コーネリアスによる音楽を構造物(アーキテクチャ)としてとらえ、音楽への新鮮な視点をダイナミックな空間で発見できる展覧会だ。会期は2018年6月29日〜10月14日。

NEWS / EXHIBITION

戦後、そして3.11以降の「共存」とは。建築家・白井晟一の「原爆堂」に焦点を当てた展覧会が青山で開催

建築家・白井晟一が計画した「原爆堂」。建設は実現しなかったものの、東日本大震災以降の現代においても様々なことを問いかけてくるこの建築に焦点を当てた展覧会「白井晟一の『原爆堂』展 新たな対話にむけて」が、東京・南青山のGallery 5610で6月30日まで開催中だ。

NEWS / EXHIBITION

南北の日常写真を 並置して1枚の作品に。 分断の歴史と向き合う写真家・ 菱田雄介の個展が開催中

菱田雄介展「border | korea」が東京・東神田のKanzan Galleryで開催されている。本展は、菱田が2017年に発表した写真集『border | korea』(リブロアルテ)に収録されている作品のプリント展示に加え、「Moving Portraits」と題された新作を含むプロジェクションから構成されている。会期は6月24日まで。

NEWS / EXHIBITION

新収蔵の動物シリーズを含む。 諸橋近代美術館が所蔵する クルック作品全31点を一挙公開

諸橋近代美術館がパメーラ・ジューン・クルックの回顧展「Dear Ms.Crook 〜パメーラ・ジューン・クルック展〜」を開催。本展は、前回の回顧展「ハロー・クルック〜共感する記憶」(2016)を機にクルック・コレクションの一層の充実が図られたことを記念し、同美術館所蔵のクルック作品全31点を一挙に紹介するもの。会期は2018年7月8日〜10月21日。

NEWS / EXHIBITION

早世の画家・中園孔二の 個展を横須賀美術館が開催。 「天才」と呼ばれた中園が 見てみたかった景色とは何か?

2015年に25歳という若さで早世した画家・中園孔二の個展「外縁ー見てみたかった景色」が横須賀美術館で開催。横浜生まれの中園にとって横須賀はゆかりのある地であり、本展は、中園にとって美術館での初個展となる。会期は7月14日〜9月30日。

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