「ブラジル先住民の椅子」に 動物の豊かなかたちを視る 東京都庭園美術館の企画展。 会場構成は伊東豊雄が担当

東京都庭園美術館で「ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力」展が開催される。本展は、ベイ・コレクションからブラジル先住民の椅子約90点を取り上げ、その独特の造形から人間の豊かな想像力の発露を読み取ろうとするもの。なお会場構成は建築家・伊東豊雄が担当。会期は6月30日〜9月17日。

NEWS / EXHIBITION

「もの」を通した精神の解放と表現。菅木志雄の個展が六本木、渋谷、銀座で同時開催中

「もの派」の主要メンバーであり、戦後日本美術を代表するアーティスト菅木志雄の個展が東京・六本木の小山登美夫ギャラリー、渋谷ヒカリエ内の8/ART GALLERY/Tomio Koyama Gallery、そしてGINZA SIX内のTHE CLUBといった東京都心のギャラリー3ヶ所で開催されている。それぞれの展覧会の見どころとは?

NEWS / EXHIBITION

ゴッホ、最初期の油彩画がパリで20年ぶりにオークションへ。予想落札額を大幅に上回った約9億円で落札

フィンセント・ファン・ゴッホの油彩画《砂丘で網を修理する女性たち》が6月4日、フランスのオークションに出品された。本作はゴッホが画家を志した29歳の時期に描かれたもの。ゴッホの作品がフランスのオークションにかけられるのは約20年ぶりだったという今回、予想落札額は日本円にして6億円以上とされていたが、その結果は?

NEWS / MARKET

著名アーティストの#MeTooに美術館はどう対応すべきか? チャック・クロースの事例から考察する

巨大なポートレートを描くことで知られるアメリカを代表するスーパーリアリズムのアーティスト、チャック・クロース。2017年12月にニューヨーク・タイムズなどによって、複数の女性に対するセクシャル・ハラスメントを行っていたことが明らかにされ、大きな注目を集めた。この騒動に対し、美術館はどのような反応を示したのか? クロース作品を多く所蔵するウォーカー・アート・センターがとった行動を中心に考える。

INSIGHT

それは写真かもしれない。 アーティスト・迫鉄平インタビュー

迫鉄平(さこ・てっぺい)は写真の特性・限界を考察しながら、「写真のようなもの」を用いた作品づくりを行い、第39回「キヤノン写真新世紀」では審査員満場一致でグランプリを受賞した。そんな迫の最新作を展示する個展「FLIM」が東京・新宿のSprout Curationにて開催中(5月11日〜6月10日)だ。これまでの活動や制作の裏側について、迫にインタビューを行った。

INTERVIEW

「共同体」をめぐるリダイレクトループ。 仲山ひふみが見た、梅津庸一「共同体について」展

パープルーム主宰の梅津庸一がキュレーションを手がけた展覧会「共同体について」が、東京・天王洲のURANOで開催された。通常のグループ展とは異なるアプローチで、多様な背景を持つ作家による作品を展示した本展について、批評誌『アーギュメンツ』でも活動する若手批評家・仲山ひふみが論じる。

REVIEW

「心霊」を現代美術に組み込む。 「第12回shiseido art egg」 冨安由真インタビュー

2006年にスタートした新進アーティストの活動を応援する公募展「shiseido art egg」(シセイドウ アートエッグ)。12回目の今年、選出された冨安由真、佐藤浩一、宇多村英恵の3名は資生堂ギャラリーで何を見せるのか。連続インタビューの第1弾では6月8日から個展を開催する冨安由真に話を聞く。

深部の感覚を揺さぶる 「im/pulse: 脈動する映像」展。 ヴィンセント・ムーン、 contact Gonzoらが参加

京都市立芸術大学が、「映画」「アート」「文化人類学」など、様々な領域に携わる表現者にフォーカスした「im/pulse:脈動する映像」を企画。参加するのは映画監督のヴィンセント・ムーン、国内外で活躍するパフォーマンス集団・contact Gonzo、映像人類学者の川瀬慈率いる研究会「Anthro-film Laboratory」。会期は6月2日〜7月8日。

NEWS / EXHIBITION

ポーラ美術館所蔵のピカソの代表作に新発見。火星探査でも用いられる最先端技術調査で発覚した新事実とは?

パブロ・ピカソの「青の時代」を代表する、ポーラ美術館所蔵の油彩画《海辺の母子像》の下層部に新聞紙が貼付されていることが発見された。ポーラ美術館が6月5日に開いた記者発表によると、この発見はポーラ美術館のほか、アメリカとカナダの美術館3館との共同調査によるもの。この調査によって明らかになった新事実とは?

NEWS / HEADLINE

揺れ動く東京をとらえた、 加速する筆触。沢山遼が見た、 長谷川利行展「七色の東京」

関東大震災から太平洋戦争直前の東京を歩き回り、その日暮らしの生活のなか、街の息遣いを描いた長谷川利行。その新出作品、近年の再発見作、代表作を含む約140点が集まる回顧展が府中市美術館で開催中だ。「放浪の天才画家」のイメージとともにある長谷川の作品を、美術批評家の沢山遼が分析する。

REVIEW

いわさきちひろと石内都、二人の作家が見た「ひろしま」。安曇野ちひろ美術館で展覧会が開催中

絵本画家・いわさきちひろと、写真家・石内都の二人の作家の展覧会「ひろしま」が、2018年7月16日まで長野県・安曇野ちひろ美術館で開催中だ。本展は、いわさきの作品とさまざまな分野の作家がコラボレーションする展覧会、いわさきちひろ生誕100年「Life展」のひとつ。二人の「ひろしま」をテーマにした作品が共演する貴重な機会だ。

NEWS / EXHIBITION

「崩れたモノ」や「没落した文明」 を礎に。レイチェル・ハリソンが 日本で初めて作品を発表

ニューヨークを拠点に活動する美術家、レイチェル・ハリソンの日本初個展「House of the Dolphins」が東京・青山のRAT HOLE GALLERYで開催。本展は、捻れた木材を用いた立体シリーズ《Stud》と、ハリソンがヨーロッパ各地でギリシャ彫刻を撮影した写真作品で構成される。会期は6月1日~9月2日。

NEWS / EXHIBITION

第116回

コラージュとコンストラクションのプロセスとは。清水穣が見た、スターリング・ルビー「VERT」展と渡辺豪「ディスロケーション」展

タカ・イシイギャラリー東京で開催されたスターリング・ルビーの個展「VERT」と、URANOで開催された渡辺豪の個展「ディスロケーション」を清水穣がレビュー。コラージュと、その母体となったコンストラクションのふたつの手法に焦点を当てて論じる。

REVIEW

《太陽の塔》リニューアル記念。 岡本太郎のパブリックアート 約170点を通覧する展覧会が開催

川崎市岡本太郎美術館が「街の中の岡本太郎 パブリックアートの世界」を開催する。本展は、日本万国博覧会テーマ館「太陽の塔」のリニューアルを記念し、岡本が生涯を通じて社会に打ち出したパブリック作品を紹介するもの。出品数はおよそ170点。会期は7月14日〜9月24日。

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