「美術館」で「美術館」を考える。 松岡剛評「〈正・誤・表〉 美術館とそのコレクションをめぐるプログラム」展

9月に新潟市美術館で開催された「〈正・誤・表〉 美術館とそのコレクションをめぐるプログラム」展は、コレクションを中心に紹介しながら、作品を所蔵し、貸し出し、展示するといった美術館の機能それ自体に批評的に切り込む試みであった。美術と美術館をとりまく状況や、その不安定性を主題とした本展を、広島市現代美術館学芸員の松岡剛がレビューする。

REVIEW

イサム・ノグチと長谷川三郎の絆にフォーカスした展覧会が横浜美術館で開催。ふたりがともに歩んだ1950年代が明らかに

国際的に知られる彫刻家、イサム・ノグチと、画家であり理論家としても活躍した長谷川三郎の交友に注目した展覧会「イサム・ノグチと長谷川三郎-変わるものと変わらざるもの」が、横浜美術館で開催される。両者がともに歩んだ1950年代を、ノグチ作品約50点、長谷川作品約70点を通して明らかにすることを試みる。会期は2019年1月12日~3月24日。

NEWS / EXHIBITION

篠山紀信の80年代作品をルイ・ヴィトンが書籍化。2つの店舗でエクスクルーシブな体験を

ルイ・ヴィトンが2016年から発行している写真集シリーズ『ファッション・アイ』。この最新シリーズとなる5タイトルが発売された。そのなかのひとつ、篠山紀信による写真集『LOUIS VUITTON FASHION EYE SILK ROAD by 篠山紀信』の刊行を記念し、新宿と六本木のルイ・ヴィトンで特別展が開幕した。

NEWS / HEADLINE

民藝で生の感動を。深澤直人ディレクション「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」が21_21 DESIGN SIGHTで開幕

プロダクトデザイナーであり、日本民藝館館長を務める深澤直人のディレクションのもと、同館のコレクションを中心に新旧様々な民藝品約100点をピックアップして紹介する展覧会「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」が東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTでスタート。その内容をレポートでお届けする。

NEWS / REPORT

時間と記憶を浮かび上がらせる、映像インスタレーション展。福尾匠評 リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」

現代アジアを代表する作家のひとり、リー・キットが日本の美術館での初個展を原美術館で開催中だ。40年の歴史を持つ同館の時間や光のうつろいに寄り添いながら、絵画、アクリルケースや扇風機といったものと映像とを組み合わせ、連続性のあるインスタレーション空間を生み出した。同展について、映像論を研究する福尾匠が論じる。

REVIEW

村上隆の大作も。中国本土最大級のアートフェア「ウェストバンド・アート&デザイン」のここに注目

中国本土最大級のアートフェア、「ウェストバンド・アート&デザイン」が11月8日から11日まで上海のウェストバンド・アートセンターで開催される。5周年を迎える今年のフェアでは、村上隆や草間彌生をはじめ、約500人の国際的なアーティストの作品が集結。

NEWS / HEADLINE

アートと音楽の祭典「鉄工島FES」。∈Y∋、石野卓球、七尾旅人らによるライブも開催

「鉄工島FES 2018」が11月4日に東京・京浜島のBUCKLE KÔBÔ、須田鉄工所ほか4会場で開催される。アートワークを手がけるのは、和田永をはじめ、市川平、SIDE CORE(Nampei Akaki、牧唯 / NNNI)×コムアイ、ARIKA × BIENなど、いま注目を集めるクリエイターたち。そのほか石野卓球(電気グルーヴ)、∈Y∋(ボアダムス)、七尾旅人、土岐麻子らによるライブにも注目したい。

NEWS / EXHIBITION