ゴッホ美術館とタキイ種苗が3年間のパートナーシップ協定を締結。2021年まで活動を支援

オランダのゴッホ美術館と日本のタキイ種苗がオランダ大使館で合同記者会見を行い、2018年以降3年間のパートナーシップ協定を締結した。

左からアクセル・リューゲル(ゴッホ美術館館長)、瀧井傳一(タキイ滝種苗代表取締役社長)

 オランダを代表する美術館のひとつで、1973年にゴッホ財団とアムステルダム市の協力によって国立美術館として開館したゴッホ美術館と、1835年創業の老舗種苗会社であるタキイ種苗がパートナーシップ協定を締結した。

 事の発端は、ゴッホ生誕125周年だった2015年。ゴッホ美術館は、新たに建設するエントランスホール周辺にひまわりの巨大迷路を制作するプロジェクトを計画。その迷路に使用する花材として、当時ヨーロッパで人気の切り花用ひまわり「サンリッチ」に着目した。

ゴッホ美術館外観 Photo by Jan-Kees Steenman

 そこで、「サンリッチ」ひまわりを開発したタキイ種苗に協力依頼があり、タキイ種苗は「サンリッチ」ひまわりの種子を提供。それをもとに生産した切り花12万5000本を用いた巨大迷路が完成した。

 このプロジェクトを機に、2015年8月17日にタキイ種苗とゴッホ美術館は3年間のパートナーシップ協定を締結。今回の締結はこれに続くもので、タキイ種苗は2021年までの3年間、ゴッホ美術館の様々な活動を支援していく。

 今回の協定締結について、ゴッホ美術館館長のアクセル・リューゲルは「ヒマワリは人々を幸せにしてくれます。今回の調印はゴッホ美術館の全員にとって幸せなこと。過去3年はとても良い関係が維持できました」とコメント。

調印式の様子

 同館では2019年6月より《ひまわり》にフォーカスした展覧会「Van Gogh and the Sunflowers」が開催予定となっており、タキイ種苗と協力し、展覧会を盛り上げていくという。

 なお今後、ゴッホ美術館がアメリカ国内で開催するポップアップイベントの会場をタキイ種苗がひまわりでデコレーションするほか、タキイ種苗はゴッホの絵のモチーフを使い種を販売するなど、双方向のコラボレーションを行っていく。

ゴッホ美術館が所蔵する《ひまわり》(1889)

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