2018年9月以降、中国の上海市および湖南省長沙市において開催されていた、草間彌生の贋作を展示する展覧会。これらはすでに、草間彌生が理事長を務める草間彌生記念芸術財団の強い抗議によって中止された。
しかし、これ以前にも広東省深セン市及び広州市、ならびに湖北省の武漢市、江蘇省蘇州市、天津市、山東省青島市 及び淄博市、重慶市、新彊等中国各地において同様の展覧会が、草間および財団の許可を得ることなく無断で開催されていたことがわかった。
財団は今後もこうした展覧会に対して厳正な措置を講じていくとし、美術館やギャラリーにも注意を喚起。また、引き続き調査を行うとともに情報提供も募っている。
草間彌生は本件について、次のようなコメントを寄せている。「私の作品の偽物が中国各地で展示され、多くの人々が私の作品の展覧会だと思って訪れていると聞き、大変驚いています。私の人生をかけた創造をかすめとり、誤った形で皆さんの目に触れている状況は、本当に残念でなりません。中国のみなさん、そして全世界のみなさん、このような偽物の展覧会はすぐに中止してください。そして、私の芸術の真の姿を直接に皆さんの目で見てください。こうした問題を乗り越えて、皆で偉大なる世界をつくっていくことこそが、絶大なる私の希望であります。それを心より願っております。」