
「空気と水」から生まれる心の還流。李庸宇評「梁慧圭(ヤン・ヘギュ) O₂ & H₂O」展
ヴェネチア・ビエンナーレ、ドクメンタ13などの大型国際展に招待されてきた韓国のアーティスト、梁慧圭(ヤン・ヘギュ)。その大規模な個展「O₂ & H₂O」が韓国国立現代美術館ソウル館で開催された。無形の経験や感覚をアートの抽象的な言語で置換する本展で、作家はどのような問いを投げているのか? 韓国西江大学トランスナショナル人文研究所研究教授の李庸宇が考察する(*1)。

ヴェネチア・ビエンナーレ、ドクメンタ13などの大型国際展に招待されてきた韓国のアーティスト、梁慧圭(ヤン・ヘギュ)。その大規模な個展「O₂ & H₂O」が韓国国立現代美術館ソウル館で開催された。無形の経験や感覚をアートの抽象的な言語で置換する本展で、作家はどのような問いを投げているのか? 韓国西江大学トランスナショナル人文研究所研究教授の李庸宇が考察する(*1)。

昨年、新型コロナウイルスの影響で中止となった日本最大のアートフェア「アートフェア東京」。今年はウイルス対策を徹底し、当初の予定通り3月18日の開幕が実現した。今回のアートフェアのハイライトをお届けする。

日本人の建築家6名とアーティスト2名がそれぞれ独自のパビリオンを設計し、新国立競技場を中心とするエリアに設置。未来の建築やアートとして紹介するプロジェクト、Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13「パビリオン・トウキョウ2021」が今年7月1日から始まる。

ルイ・ヴィトンは、これまで同ブランドが行ってきた様々なアーティストとのコラボレーションプロジェクトを一堂に紹介する展覧会「LOUIS VUITTON &」を原宿のjingで開催。その見どころをレポートする。

荒川修作+マドリン・ギンズによる「三鷹天命反転住宅インメモリーオブヘレン・ケラー」(三鷹天命反転住宅)をテレワークのオフィスとして使用できるテレワークプランが、3月16日にスタートした。

1955年に京都府亀岡市に創業した旅館「すみや亀峰菴」が、アーティスト・柳幸典によって大幅にリニューアル。アートに軸を置いた旅館となる。

現代春画を再考する展覧会「現代春画考『春ごもり』 須川まきこ+鳥居清長」が、3月20日〜22日の会期で東京・南青山のスパイラルルームで開催。イラストレーター・須川まきこの新作3図や、鳥居清長『袖の巻』全12図復刻プロジェクトから摺り上がった6図を展示する。

アーティストの目線から有楽町の風景をとらえ直す「有楽町アートサイトプロジェクト」の一環として、有楽町と丸の内仲通りを中心とする8ヶ所で、写真家・小山泰介の作品が展開される。会期は3月18日~5月9日。

Chim↑Pomのメンバーである卯城竜太が、アーティストの涌井智仁、ナオ ナカムラの中村奈央とともに、新たなスペース「White House」を新宿でスタートさせる。会場となる建物は1960年にネオダダイズム・オルガナイザーズの活動拠点として磯崎新によってつくられたもので、ネオ・ダダのリーダー・吉村益信の住居だった「新宿ホワイトハウス」。

⽂化庁は⽇本の現代アートに関する基盤情報を国内外へ発信する、日英バイリンガルのウェブサイト「Art Platform Japan」のベータ版を一般公開した。

ルイ・ヴィトンが1981年、国内初の直営店としてオープンさせた東京の銀座並木通り店がリニューアルオープン。青木淳とピーター・マリノのタッグでこれまでにない建築が誕生した。

アートとサウナによる新しいかたちの展覧会「チームラボ & TikTok, チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木」が、3月22日から8月31日までの半年間限定で東京・六本木にて開催。本展の見どころやおすすめの体験方法をレポートで紹介する。※会期は11月23日まで延長された。

第5回
多様な文化芸術活動の収益力強化について考え議論する場を提供する、凸版印刷と美術手帖によるプロジェクト「サバイブのむすびめ」。トークイベント最終回となる第5回目に登場したのは、独立行政法人日本芸術文化振興会の大和田文雄理事。国立劇場を運営する同振興会のコロナ禍での取り組みとは。

アート・バーゼルとUBSが、2020年の世界美術品市場を分析するレポート「The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2021」を発表した。市場規模は前年比で22パーセント減の501億ドル(約5兆4720万円)と推定されている。

令和元年東日本台風によって収蔵庫の浸水と収蔵品の被災を受けた川崎市市民ミュージアム。いまも収蔵品のレスキュー作業が続くなか、川崎市は新たに同館所蔵の資料1204点について廃棄処分すると発表した。

ロシアのアクティヴィスト集団「プッシー・ライオット」が初のNFT作品を販売し、100イーサリアム(約2000万円相当)の売上を得た。この収益は活動資金と女性のためのシェルター支援に充てられる。

プリツカー賞の受賞建築家ユニットであるヘルツォーク&ド・ムーロンらが建築設計を担当したアジア最大級のヴィジュアル・カルチャー博物館「M+」。その建物がついに竣工し、今年の年末に開館することがわかった。

北京の私設美術館・木木芸術社区(M WOODS HUTONG)で開催予定の坂本龍一の過去最大規模の個展が、展覧会の設営作業中に美術館建物内で人身事故が発生したため、延期となった。

金沢21世紀美術館が2021年度最初の特別展として、「日常のあわい」を開催する。新型コロナウイルスのパンデミックで大きく変容した「日常」を7組11名の作品によって見つめ直すものだ。会期は4月29日~9月26日。

同時代に活躍する作家を紹介するプログラムとして、2016年より埼玉県立近代美術館で企画される「アーティスト・プロジェクト」。その5回目の個展に選ばれたスクリプカリウ落合安奈は、リサーチをベースに、土地に遺る記憶や信仰などをテーマに、異なる時空間にあるものを結びつける作品を手がける。近作4点で構成された小展について、ANB Tokyoディレクターでキュレーターの山峰潤也がレビューする。