荒川修作+マドリン・ギンズの三鷹天命反転住宅でテレワークを。オフィス利用プランがスタート

荒川修作+マドリン・ギンズによる「三鷹天命反転住宅インメモリーオブヘレン・ケラー」(三鷹天命反転住宅)をテレワークのオフィスとして使用できるテレワークプランが、3月16日にスタートした。

三鷹天命反転住宅でのテレワークイメージ (c)2005 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.

 芸術家・建築家の荒川修作+マドリン・ギンズによる、世界で最初に完成した「死なないための住宅」である、「三鷹天命反転住宅インメモリーオブヘレン・ケラー」(三鷹天命反転住宅)。荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所が、この住宅をテレワークのオフィスとして使用できるテレワークプランを3月16日にスタートさせた。

 全部で9戸の集合住宅である三鷹天命反転住宅は、ひと部屋ごとに異なる14色の鮮やかな彩色が施された内外装が特徴の建築だ。荒川修作+マドリン・ギンズの長年の研究により、住む人々の身体が中心となるよう設計・構築されたその空間と環境は、建築界にも大きな影響を与えている。

三鷹天命反転住宅 Photo by Masataka Nakano

 三鷹天命反転住宅は現在、定番プログラムとして「たてもの見学会」と、3泊から始められる「ショートステイプログラム」のふたつを実施しているが、今回新たに「テレワークプラン」が加わる。凸凹の床や球体の部屋などを利用した様々なスタイルでの働き方が可能となり、チームでのミーティングルームとしても使用できる。さらに、希望者には担当学芸員によるミニガイドもつく。

 新型コロナウイルス後の社会状況を反映した、有名建築でテレワークができる貴重な機会となっている。

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