これまで有楽町エリアで「藝大アーツイン丸の内」や「アートアワードトーキョー丸の内」(ともに2007~)などの開催、エリア初のギャラリー「CADAN有楽町」の誘致など、街とアートをつなぐ機会を創出してきた三菱地所株式会社。
同社は、写真家・小山泰介が代表を務める「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH」とともに、アーティストの目線から有楽町の風景をとらえ直す「有楽町アートサイトプロジェクト」を実施。第1弾として、今年6月から新国際ビルで工事中の仮囲いを利用した顧剣亨、永田康祐によるアートウォールを展示している。
その第2弾として、小山が有楽町の道路や壁をモチーフに制作した約50点の新作からなる「INTERFACE_YURAKUCHO」がスタートした。会期は3月18日~5月9日。
小山の「INTERFACE」は、都市のストラクチャーとテクスチャーを写真によって再構築したシリーズ。iPhoneによる撮影、3D技術を介したデータ変換、デジタルカメラによる再撮影といったプロセスを経て、人々が視覚的・身体的に都市と遭遇する接触点として制作されている。
作品は、有楽町と丸の内仲通りを中心とした計8ヶ所のガラスファサードに展開。また会場のひとつである「micro FOOD & IDEA MARKET」では、期間中に展示風景を3ヶ所以上撮影した先着100名に、今回のために小山が制作した写真集を配布する限定企画も実施される。