プッシー・ライオットが初のNFT作品を販売。収益はDV被害者のシェルター支援に
ロシアのアクティヴィスト集団「プッシー・ライオット」が初のNFT作品を販売し、100イーサリアム(約2000万円相当)の売上を得た。この収益は活動資金と女性のためのシェルター支援に充てられる。
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デジタル作品の唯一無二性を担保する「NFT(非代替性トークン)」がアートの世界で脚光を浴びるなか、ロシアのアクティヴィスト集団「プッシー・ライオット」が初のNFT作品を販売した。
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このNFTは、プッシー・ライオットの最新シングル「Panic Attack」のために制作された公式ミュージック・ヴィデオを4つに分割したもので、foundation.app上で販売。
4シリーズのうち第1弾として販売された《TERRESTRIAL PARADISE》は入札の末、イランのアートコレクターで政治活動家であるアミール・ソレイマニによって100イーサリアム(約2000万円相当)で落札された。
このNFTでの作品販売という試みについて、プッシー・ライオットの創設メンバーであるナジェージダ・トロコンニコワは、美術手帖に対し「中間マージンをカットするチャンスを与えてくれるこの新しいスペースに興奮している。過去13年間、インディペンデントで活動してきたアーティストとして、NFTが与えてくれたこの機会は祝福すべきものだ。プッシー・ライオットはギャラリーやレーベルに所属しておらず、独立したコレクターと直接コミュニケーションできる場所というのは私たちにとって意味のあるもの」とコメント。
今回の売却益はロシアの女性保護施設の支援や、自身の活動継続のために使用するとしており、「この新しいNFTの波を利用し、より思いやりのある、包摂的な世界をもたらすものを擁護することが非常に重要であると私たちは信じている」と語っている。
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